エンゼルス・大谷37号!見えた2冠 トップに1差81打点

[ 2021年7月30日 02:30 ]

インターリーグ   エンゼルス8―7ロッキーズ ( 2021年7月28日    アナハイム )

<エンゼルス・ロッキーズ>4回2死一、二塁、大谷は右越え逆転3ランを放つ(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が28日(日本時間29日)、「2番・DH」で出場したロッキーズ戦の4回に両リーグトップを独走する2試合連発の37号3ラン。この一発で打点王争いでもリーグ2位に浮上した。同1位のラファエル・ディバース内野手(24=レッドソックス)との差はわずか1。投打二刀流ながら打撃2冠を視野に入れるなど、世界最高峰のメジャーで異次元の活躍を続けている。

 先発ローテーションを守りながら、本塁打と打点の2冠を視野に入れる。大谷と同じような成績を残せる選手は、もはや地球上にはいないだろう。1―3の4回2死一、二塁。タイミングを外され、泳ぐようなフォームでも打球は飛ぶ。右腕ティノコから右翼席へ逆転弾をかっ飛ばした。

 「とにかく点を取りたいなという気持ちでいった。本塁打になってくれたのでそれは凄い良かった」

 今季7度目の2試合連発となる37号3ラン。狙いは「センター(方向)を中心に。シングル(単打)でもいい」とシンプルだった。大振りせずともバットのヘッドを利かせて打球速度は113・1マイル(約182キロ)。打球速度113マイル以上の本塁打は今季9度目で、メジャーでトップだ。

 本塁打王争いはリーグ2位のゲレロ(ブルージェイズ)に5本差をつけ、81打点は同最多のディバースに1差の2位。忘れてはいけない。二刀流として投手でも5勝を挙げている選手が打撃2冠を狙える位置にいる。「いい位置にいるので、もちろん(タイトルを)獲りたいという気持ちはあるかなと思う」。夢は広がるばかりだ。

 37本塁打は19年にドイツ出身のケプラー(ツインズ)が記録した36本を抜き、カリブ海諸島を含めた北米と南米以外の出身者のシーズン最多本塁打記録を更新。ジョー・マドン監督も「好きな球だけを毎回、打っているわけではない。それを彼はやっている」と分析し「彼を称賛したい。(活躍が)止まることはない」と絶賛した。

 チームは接戦を制して貯金1。逆転でのプレーオフ進出へ、負けられない戦いが続く。「とにかく(チームが)勝てるように集中していけば、おのずといい結果が生まれると思う」と大谷。やることは変わらない。ファンを魅了するプレーが、自身とチームの成績にもつながっていく。(柳原 直之)

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