米子松蔭の西村主将 異例の不戦敗取り消しに「感謝の気持ちを忘れず試合に臨みたい」

[ 2021年7月19日 18:11 ]

どらやきドラマチックパーク米子市民球場
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 鳥取県高校野球連盟は19日、どらドラパーク米子市民球場内において、会見を行い、米子松蔭の出場辞退、不戦敗を取り消すと発表した。不戦敗の決定が覆るのは超異例といえる。21日に境との2回戦を行うと発表した。

 前日の18日に自身のツイッターに悲痛な胸中を投稿したことがきっかけで事態が大きく動いた同校野球部の西村虎之助主将(3年)はこの日、試合を行なえるという決定後「米子松蔭高校野球部を応援してくださった方々へ」として「皆さんのおかげで僕達は大会に出場することが出来ました。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。多くの方々の声援を胸に感謝の気持ちを忘れず試合に臨みたいと思います。本当にありがとうございました」とツイッターに感謝の言葉を重ねてつづった。

 西村主将は18日には「僕たちは夏の大会に向けて、甲子園目指して、必死に練習してきました。部員から陽性者は出ていません。校長先生含め学校は最後の最後まで出場できる道を探してくれました」と関係者に感謝。その上で「試合もできずに、このまま終わってしまうのは、あまりにも辛いです。何とか出場する道を模索していただけませんか?」と無念の思いをつづっていた。

 同校は春の県大会の優勝校。シード校として17日の第1試合の2回戦から登場する予定だったが、学校関係者1人が新型コロナウイルスに感染したことが判明したため出場を辞退。17日に臨む予定だった試合は相手校・境の不戦勝となった。野球部内に感染者がいなかったにも関わらず出場辞退に追い込まれた形となり、県高野連の対応を批判する声がネット上を中心に多く上がっていた。

 米子松蔭は甲子園に春夏計4回出場の強豪校で、春季県大会は優勝。今大会は第1シードで優勝候補の一つとして注目されていた。

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2021年7月19日のニュース