猛打さく裂 都豊多摩が一気のコールド勝ち

[ 2021年7月19日 19:45 ]

第103回全国高校野球選手権 西東京3回戦   都豊多摩9―2都南平 ( 2021年7月19日    スリーボンド八王子 )

 強打の都豊多摩が逆転で一気にコールド勝ちだ。1点を追う7回に打者11人を送る猛攻。怒濤の8者連続得点でコールド勝ちした。「子供たちが粘り強くやってくれた。みんな楽しんでベンチでも暗くならなかった」。平岩了監督がそう振り返ったように、劣勢でも笑顔を忘れず、全員が声を出した結果だった。

 7回は安打と2四球で無死満塁とし、2番・深谷美千顕が左中間へ走者一掃となる逆転三塁打。「少し上がったけど、いいとこへ飛んでくれた。前の3打席が不甲斐なくて、直球一本に絞って(走者を)全員返してやろうと思ってた」。これで自慢の打線に火が付いて、この回6長短打に4四球を絡めて一気にコールドを決めた。

 七夕には、全員が短冊に「甲子園」と書き込んだ。一昨年は「神宮で試合する」(一昨年夏の西東京大会は準々決勝から神宮球場を使用)と書いて実現した深谷は、今年は「“甲子園へ行けますように”ではなく“甲子園へ行く”と書いた」という。それは願いというよりも、決意と言っていい。強打の都豊多摩には、それだけの勢いが表れていた。

続きを表示

2021年7月19日のニュース