西武・外崎 源田へエール 骨折で侍ジャパンから漏れた心境明かす「引きずる気持ちはあまりない」

[ 2021年7月19日 05:00 ]

メットライフドームでの全体練習に参加した西武・外崎(撮影・花里 雄太)
Photo By スポニチ

 左腓(ひ)骨を骨折し、東京五輪に出場する「侍ジャパン」から漏れた西武・外崎修汰内野手(28)が18日、心境を明かした。

 19日から仙台市内で強化合宿がスタートするが、稲葉監督から重宝された希代のユーティリティープレーヤーの姿はそこにはない。「しょうがないなという感じですね。ケガなので、後悔しようと思ってもするところがない。引きずる気持ちはあまりないですね」と、外崎の目は次を見据えていた。

 4月3日のソフトバンク戦で死球を受け、左腓骨を骨折。同6日に手術を受けた際には「3カ月以内の実戦復帰を目指す」と発表された。「最初は3カ月と聞いて“長いな”と思った。途中、2カ月半ぐらいでいけるかなと聞かされてから、さらに長く感じました」と明かした。

 その間、チームは呉念庭、山田とこれまで実績のなかった内野手が台頭。「焦りましたね。とくにネンティンは得点圏でもすごい結果を出していたし、ケガが明けてから出られる場所があるのかなという不安はありました」と振り返る。それでも「自分のプレー面でいえば、もしかしたら(五輪に)間に合うのかな。間に合えばいいな」という気持ちを抱えながらリハビリを継続した。

 5月に入って打撃練習を再開させ、6月15日に2軍で実戦復帰。翌16日に侍ジャパンのメンバーが発表されたが、外崎に吉報は届かなかった。7月3日のオリックス戦で1軍復帰してからは8試合で打率・281。「めちゃくちゃよかったですね。バッティングも試行錯誤して自分のものになってきた。調子は最高にいい感じでした」と状態を上げていただけに、メンバー外が惜しまれる。

 同学年で二遊間を組む源田へ、思いは託した。「プレミアも一緒にやりましたし、ジャパンといえば、毎回、ゲンと一緒に行って戦ってきた気持ちがあった。何かの記事で“トノが一番悔しいと思っているはず”というのを見たので“ありがとうね”と伝えました」。そして、前半戦を終えた日には改めて「頑張ってきてね」と声を掛けた。「出るとなったら、いろんなポジションを守らないといけない。メンタル的にもプレッシャーがかかるけど、頑張ってほしい」。テレビで盟友の晴れ舞台をソッと見守る。(花里 雄太)

続きを表示

2021年7月19日のニュース