巨人・宮本コーチがメンタル論「メンタルは結局『力』に入る」 伝え方の工夫で選手を前向きに

[ 2021年7月19日 05:30 ]

巨人の宮本コーチ
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 巨人・宮本和知投手チーフコーチ(57)がメンタルについて持論を語った。

 野球界では、投手が質の良い球を投げていても試合で結果を残すことができず、周囲から「精神面が課題」と言われることがある。これについて宮本コーチは「やっぱり結果を残して初めて自信が付く。メンタルって結局はプロに入ったら『力』に入ってくる」と話す。

 前半戦で35試合に登板して防御率1・82、21試合連続無失点と抜群の安定感を誇る左腕・大江を引き合いに「ドキドキしながらあいつも(マウンドに)行ってるんですよ。だけど良いんですよ。やっぱり力がある」と説明。その上で「力っていうのは球の力だけじゃなくてコントロールとか、精神面、メンタル面の調整できるのが総合的な力。“メンタルが弱いからこいつは力を発揮できてない”とか言うけど、力がないんですよ」と力説。プロで結果を残すには、しっかりとした技術と精神を整える総合的な力が必要だとした。

 さらには、選手を前向きにさせるコーチングについても言及。選手の長所を探して伝えることで気持ちに変化が生まれるといい「例えば“この投手はまっすぐは早いけど、変化球が駄目なんだよ”と言うのと、“変化球駄目だけど、まっすぐは良いんだよ”って同じこと言ってるけど、聞いてる方は後に良いこと言った方が気持ちがいい。そういったところをうまくボキャブラリーを使って選手たちに言ってる。その気にさせてあげるっていうのが我々の仕事です」と語った。

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2021年7月19日のニュース