米子松蔭の出場辞退、不戦敗を取り消し 21日に境と2回戦 鳥取県高野連が超異例の決定

[ 2021年7月19日 17:03 ]

どらやきドラマチックパーク米子市民球場
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 鳥取県高校野球連盟は19日、どらドラパーク米子市民球場内において、会見を行い、米子松蔭の出場辞退、不戦敗を取り消すと発表した。不戦敗の決定が覆るのは超異例といえる。21日に境との2回戦を行うと発表した。

 会見には田辺洋範会長と朝日新聞社の角谷洋子鳥取総局長が出席した。田辺会長は「(米子松蔭から)嘆願書が出まして、県民、全国からも色々な多くの声が届いております。文部科学大臣の方も“何とか開催できないか”と発言をなさったとうかがっている。県教育委員会、日本高野連、朝日新聞社と協議してきた」と経緯を語った。「米子松蔭は7月21日から学校を再開することもあり、(対戦相手の)境にも説明して、ご理解して頂いて、7月21日に開催することとなりました」と説明した。

 田辺会長は「会長としての思い」を問われると「思いとしましては、生徒が試合ができることになったことについては良かったと考えている」とし、米子松蔭へは「全力でプレーしていただいて、悔いの残らないように試合に集中してやってください。頑張ってください」と話した。

 高校野球の春季鳥取大会を制した米子松蔭を巡っては、16日深夜に学校関係者の1人が新型コロナウイルスに感染したことが判明。17日の第1試合で境と対戦予定だったが、保健所の判断などに従う形で出場辞退となり、不戦敗となった。この判断に各界の著名人が一斉に反応。米子松蔭は18日に再出場の救済措置を求める嘆願書を県高野連に提出し、19日朝から県高野連が対応を協議していた。

 米子松蔭は甲子園に春夏計4回出場の強豪校で、春季県大会は優勝。今大会は第1シードで優勝候補の一つとして注目されていた。

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2021年7月19日のニュース