“朗希2世”秋田・明桜の新怪腕 風間球打が世代最速「ビックリ」157キロ!延長10回155球完投

[ 2021年7月19日 05:30 ]

全国高校野球選手権秋田大会準々決勝   ノースアジア大明桜4-3秋田 ( 2021年7月18日    こまちスタジアム )

<ノースアジア大明桜・秋田>帽子を飛ばして力投するノースアジア大明桜・風間(撮影・村上 大輔)
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の地方大会は18日、45大会で255試合が行われた。秋田大会はノースアジア大明桜の風間球打(きゅうた)投手(3年)が、準々決勝・秋田戦で10回7安打3失点、12奪三振で完投勝ち。世代最速の157キロを計測した。沖縄大会は沖縄尚学が決勝で中部商を5―2で下し、中止になった昨夏を挟み2大会連続9度目、代表一番乗りを決めた。19日は28大会で116試合が行われる。

 声援は禁止だが、スタンドは大きくどよめいた。帽子を飛ばして投げ終えた風間も、異変を察知。振り返ったスコアボードには「157キロ」の文字がともっていた。

 「見たら157だったのでビックリした。今までにない感じ(感覚)でした」

 4回2死で迎えた秋田の4番・佐藤大。カウント1―2から空振り三振を奪った真ん中直球が、157キロを計測した。前回登板した11日の2回戦・能代戦での自己最速タイ153キロを、4キロ更新。高知・森木大智、大阪桐蔭・関戸康介(ともに3年)の154キロを超え世代最速となった。

 「“次の回も(最速更新を)やるんじゃないか”と気にしてしまった」と力んだ5、6回に失点するなど、3―3で延長戦に。それでも勝ち越した延長10回も150キロを計測。155球の完投勝利で、17球が150キロを超えた。気温33度の中での熱投。「最後は気持ちが勝った。無の状態で投げられました」と笑った。

 視察した10球団18人のスカウトも評価を一変。楽天・後関昌彦スカウト部長は「競合の可能性がある」とし、ヤクルト橿渕聡スカウトグループデスクは「小園(市和歌山)、森木と同レベルにあり競合の可能性がある」と評した。前回登板での「1位候補」の評価は「競合必至」まで高まった。

 虎の穴での鍛錬が礎だ。山梨県甲州市の実家の庭に父・啓介さんによる、傾斜のついたマウンドつきのお手製ブルペンがある。小、中時代に2人の兄と父を手本に投げ込んだ原点。憧れのエンゼルス・大谷、ロッテ・佐々木朗が高校時に出した160キロも射程圏だ。

 「あの2人の選手は格が違うと思っています。一つ一つ目標をクリアしてから160キロは考えたい」

 4年ぶりの甲子園へあと2勝。世代最速の称号を手に、大台は聖地で出す。(柳内 遼平)

 ◇風間 球打(かざま・きゅうた)2003年(平15)10月11日生まれ、山梨県甲州市出身の17歳。小1から野球を始め、塩山中では「笛吹ボーイズ」でプレー。ノースアジア大明桜では1年春からベンチ入り。遠投100メートル。50メートル走6秒7。高校通算5本塁打。憧れの選手はエンゼルス・大谷。1メートル83、80キロ。右投げ左打ち。

 【スカウト評も“進化”】

 ▼西武・渡辺久信GM 球の強さは今年の高校生で一番。バネのある走り方から身体能力の高さを感じる。

 ▼DeNA・欠端光則スカウト 変化球でもストライクが取れる。簡単に攻略できる投手ではない。

 ▼中日・松永幸男編成部長 あれだけのボールを投げることができて大したもの。素材的に素晴らしい。

 ▼日本ハム・白井康勝スカウト 強弱をつけて組み立てる投球ができている。上のレベルで必要な投球術を意識して成長している。

 ▼巨人・水野雄仁スカウト部参与 甲子園の舞台でも良い投球を見せてもらえれば。(甲子園は)また成長させてくれる場所。

 ▼広島・近藤芳久スカウト 真っすぐの角度と球質が良い。変化球が入ると打つのは難しい。

 ▼阪神・葛西稔アマスカウト ボールがしっかり叩けている。150キロをコースに決めている。

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