今年度末で閉校の奈良・平城 7回コールドで終戦も意地見せ健闘 福角主将、応援に感謝

[ 2021年7月19日 16:07 ]

第103回全国高校野球選手権奈良大会3回戦   法隆寺国際16―4平城(7回コールド) ( 2021年7月19日    佐藤薬品スタジアム )

<平城・法隆寺国際>7回コールドで敗れ、最後の夏を終えた平城ナイン。ベンチ前で相手チームの校歌を聞く(撮影・井垣 忠夫)
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 10人の戦士たちは、最後まで“平城心”を貫いた。今年度末で閉校する平城は法隆寺国際に7回コールドで大敗したが、OB、関係者ら200人以上が駆けつけ応援。0―7の5回に3点を返すなど、ラストゲームを懸命に戦い抜いた。

 主将で「4番捕手」の福角健太(3年)は5回に3点目の適時打を放ち、リードでもエース右腕の寺山継介(3年)を懸命にリード。6回には盗塁を刺すなど奮闘した。試合には敗れたが「スタンドの応援がなかったら、ここまでプレーできていなかった。感謝してもしきれない」。閉校が決まっていることを知りながら入部し、10人が誰ひとり欠けることなく3年間の高校野球生活を終えた。

 金子博和校長(57)いわく「休み時間でもいつも野球部で集まっていて、いつも彼らから声をかけてくれる」という仲の良さ。扇の要は「たまたま集まった10人で、よくここまで頑張ってこられたと思う。ありがとう、と言いたい。人数が少ないことで苦しかったことはない。(2回戦で奈良にサヨナラ勝ちし)公式戦で勝てたことは最高の思い出」と声を詰まらせながら振り返った。

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