九州学院が初戦敗退 プロ注目左腕・山田は129球1失点完投に「悔いはない」

[ 2021年7月19日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権熊本大会2回戦   文徳1-0九州学院 ( 2021年7月18日    県営八代 )

<九州学院・文徳>1失点完投の九州学院のエース・山田
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 シード校の九州学院が0―1で文徳に敗れ、初戦で散った。プロ注目左腕の山田俊介(3年)は9回129球を投げ7奪三振、被安打5の好投。4回2死三塁で「調子が良かったから投げた」というフォークが暴投となり失った1点が決勝点となった。

 「ピンチが多くて何度も嫌だと思ったけど、これだけピンチを抑えたのは今まで一度もなかった。これだけ踏ん張れたので悔いはない」と、涙はなかった。1メートル84の長身。最速141キロのストレートを武器にカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークと多彩な変化球を操る逸材だ。スタンドには阪神、巨人が視察に訪れ、阪神の前田忠節スカウトは「特にインコースに入ってくるボールが良かった」と評価。山田は「大学でもっと力をつけてプロに行きたい」と話した。

 東京五輪に出場するヤクルト・村上の弟、慶太(2年)はベンチ入りも出場機会はなく、敗戦に泣き崩れた。兄と同じ九州学院ということもあり、注目されることはプラスに捉えている。兄からは大会前に「やるだけのことをやってくれ」と激励されたという。「新チームを引っ張って先輩たちの分まで甲子園に行けるように頑張りたい」。偉大な兄に負けない成長と飛躍を誓った。(村田 有子)

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2021年7月19日のニュース