貧打スパイラル…ソフトバンク4連敗で3位転落 今季最長の8試合連続一桁安打

[ 2021年6月19日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―2日本ハム ( 2021年6月18日    ペイペイD )

<ソ・日>9回2死一、二塁、右飛に倒れた長谷川はベンチで下を向いたまま動けず・・(右は平石コーチ)=撮影・岡田 丈靖
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 リーグ戦が再開し、ソフトバンクは日本ハムに1―2で敗れた。今季3度目の4連敗で、5月14日以来の3位に転落。先発の石川柊太投手(29)は6回0/3を2失点と粘ったが、打線が3安打に抑えられた。チーム打率が交流戦最下位だった貧打は解消されず、8試合連続の一桁安打は今季最長。3安打以下は4月1日のオリックス戦で2安打に封じられて以来。不振だった交流戦中もなかった数字だ。

 あと1点が遠かった。1―2の9回、2死一、二塁。長谷川の打球は左翼・西川のスライディングキャッチに阻まれゲームセット。4連敗に、打撃職人は選手が誰もいなくなったベンチで視線を落とし、座り込んだ。何度も何度も感情を出して悔しがった。工藤監督は「悔しがる姿は大事なもの。一打席に対する思いが強いと捉えている。他の選手も同じように悔しがってほしい」とベテランをかばった。

 相手先発・上沢に3安打で完投を許した。落差のあるフォーク、直球と同じ軌道から落ちるチェンジアップに苦しんだ。27アウト中、15個をフォークとチェンジアップの2球種で奪われ、攻略の糸口を見つけられなかった。得点圏に走者を置いたのは3度だけで、得点はボークで転がり込んだ1点だけだった。

 流れを変えるべく、柳町を今季初の7番に起用。指揮官が「7番はチャンスが多くある。どういう打者を置くかが大切になる」とキーポイントに掲げた打順だが、無安打に終わり、仕事を果たせなかった。5回無死一塁ではフルカウントからエンドランを仕掛けたが、空振り三振。一塁走者・甲斐は盗塁死となり、最悪の併殺だった。

 交流戦は12球団ワーストのチーム打率・233。12球団トップの防御率3・04をマークした投手陣とは対照的だった。交流戦終了からリーグ再開まで、リフレッシュする時間はあった。小久保ヘッドコーチは「交流戦は投手に迷惑をかけた。責任を感じてやってもらわないと困る」とハッパをかけた。それでも抜け出せなかった。8試合連続の一桁安打は今季最長となった。

 昨季は1度しかなかった4連敗が、今季は早くも3度目。チームは3位に転落した。交流戦明けの初戦で黒星を喫したのは14年6月27日の西武戦以来だ。工藤監督は「終わったことよりも反省して次につなげることが大事。143試合あるんで」と長いシーズンを見据え、切り替えた。

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2021年6月19日のニュース