前橋育英・皆川 二刀流で19年以来のV誓う「最後の夏を悔いなく、笑顔で終わりたい」

[ 2021年6月19日 05:30 ]

プロ注目で前橋育英の4番を打つ皆川岳飛主将(撮影・柳内 遼平)
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の南北海道大会・室蘭支部、群馬大会、島根大会、福岡大会、長崎大会の組み合わせが18日、決まった。群馬・前橋育英の主将・皆川岳飛(がくと・3年)はプロ注目の投打二刀流でチームを19年以来の優勝へ導く。

 前橋育英・皆川主将は抽選会で優勝旗を返還し「チーム一丸で、この大会で取り返したい」と、ノーシードからの頂点奪還を誓った。身長1メートル81で右投げ左打ちの中堅手は、高校通算21本塁打で最速145キロ右腕。プロも注目する二刀流だ。

 4歳上の兄・喬涼(きょうすけ)も同校で甲子園に3度も出場し、現在は東都大学リーグの中大でエース右腕として活躍。今春のリーグ戦でも5勝を挙げた。ともに今秋のドラフト候補で兄弟そろってのプロ入りも期待される。「(進路は)これからの夏の結果次第。最後の夏を悔いなく、笑顔で終わりたい」と言葉に力を込めた。(柳内 遼平)

 【群馬展望】今春センバツ出場の高崎健康福祉大高崎はどこからでも長打が期待できる強力打線で頂点を狙う。春季大会優勝の関東学園大付はともに140キロ超右腕の石原、篠原の継投が鍵。同準優勝の東農大二は2年生左腕・黒岩の緩急自在の投球に注目。

 【島根展望】春季大会を制した立正大淞南が一歩リード。準優勝の浜田は04年以来17年ぶりの甲子園出場を目指す。石見智翠館のエース右腕・山崎は直球に威力がある。今春センバツで21世紀枠の候補校だった矢上、古豪の大田も力があり、差はわずかだ。

 【福岡展望】今春のセンバツ8強の福岡大大濠はエース毛利を中心に安定感ある戦いが光る。春の九州大会で準優勝の九州国際大付はともにプロ注目右腕に挙がる柳川、山本に注目。元ロッテの伊藤義弘監督率いる東福岡、真颯館、筑陽学園にも力がある。

 【長崎展望】今春のセンバツに出場した大崎が春夏連続出場へ一歩リード。春季大会を制した長崎商は大型内野手の鬼塚中心に投打の総合力が高い。小浜はエース中野を中心に安定感がある。創成館は長身左腕の鴨打に注目。長崎日大、海星も上位候補。

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