Honda 2大会ぶり優勝へ3連勝で4強!7番・山本瑛が2戦連続V弾の活躍

[ 2021年3月12日 05:30 ]

第75回JABA東京スポニチ大会第3日 予選リーグAブロック   Honda4ー3鷺宮製作所 ( 2021年3月11日    岩槻 )

<Honda・鷺宮製作所>8回、勝ち越しのソロを放ち篠塚(左)とハイタッチをするHonda・山本瑛(撮影・光山 貴大)
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 11日に予選リーグ8試合が行われ、決勝トーナメントに進出する4チームが決まった。昨年の都市対抗を制した優勝候補のHondaは鷺宮製作所を4―3で下して3連勝。山本瑛大内野手(26)が2試合連続の決勝弾を放ち、18年以来、2大会ぶり(昨年はコロナ禍で中止)の優勝へ向け弾みをつけた。

 動じない。そして負けない。逆転しながら追いつかれた終盤の8回2死。Hondaの底力を見せつけるように7番の山本瑛が左翼席へ2試合連続となる決勝弾を叩き込んだ。

 「2死だったし、僕が出れば何かが変わるんじゃないかと。長打は頭になかったけどカットボールをうまく打てました。昨年、最高の舞台で勝てたことで自信になってますね」

 米国の高校を卒業後に慶大に入学した帰国子女。先輩の出身校を覚えたり、同じ風呂を使うなど初めは大学の環境に戸惑ったが、4年秋には見事に首位打者を獲得した。「大学ではちょっと打撃が小さくなっていた。社会人では思い切りと得点圏打率にこだわってやっています」と6回も同点となる左前適時打。入社4年目で社会人の水にも慣れチャンスに強い男に成長した。

 巨人で活躍した和典氏を父に持つ篠塚宜政は6回に一時は勝ち越しの中前適時打。チーム最年長の31歳は「僕は一年一年が勝負。グラウンド以外でもチームに役立てるように」と胸を張る。若手や中堅は伸び伸びとプレーし、ベテランは脇役に徹する。強さの要因の一つだ。

 この試合に負ければ予選リーグ敗退の可能性もあった。「強いね。昨年の(優勝した)都市対抗でも最後の一球まで粘るということを言い続けてきた。選手が凄い」と目を細めた開田成幸監督は「都市対抗の切符はあるけど日本選手権の出場権はまだ」と言葉に力を込める。優勝すれば日本選手権の出場権が得られる。この日の勝利で公式戦8連勝となったHondaは、全員が18年以来の頂点を見据えている。(落合 紳哉)

 ◆山本 瑛大(やまもと・あきひろ)1994年(平6)3月31日生まれ、米カリフォルニア州出身の26歳。小1から野球を始め、リチャードソン中はポニーリーグでプレー。サウストーランス高を経て、慶大に進学。4年秋に打率.475で首位打者を獲得。横浜金港クラブを経て18年にHonda入り。1メートル80、87キロ。右投げ右打ち。

 ▼鷺宮製作所・岡崎淳二監督(2点先行も勝てず)勝ちきりたかったね。新人2人(佐々木、中島)もよく投げてくれた。野手も含めて戦力のメドは立ちました。
 

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