2軍じゃ「格」がちゃうちゃう 阪神ドラ6中野が教育Lで2安打&好走塁

[ 2021年3月12日 05:30 ]

ウエスタン教育リーグ   阪神6ー2オリックス ( 2021年3月11日    鳴尾浜 )

1回1死二塁から木浪の適時打で生還する阪神・中野
Photo By 代表撮影

 もう既に格が違った。阪神ドラフト6位の中野(三菱自動車岡崎)が11日、実戦調整を兼ねて2番二塁で出場した春季教育リーグ・オリックス戦で長打2本、1盗塁などで存在感を示した。

 「1軍の投手を経験した中でこうやって2軍の試合に出させていただいて、自分の中で対応はしっかりできたなと感じましたし、もっともっと確率を上げていかないと1軍の投手は打てないと改めて感じた」

 今春キャンプは1軍でスタートし、いわゆる“2軍戦”は今回が初めて。初回1死から右下手投げの中川颯の直球を引っ張って右中間への二塁打とし、続く木浪の右前打で快足を生かして間一髪で生還。5回先頭では元阪神・金田に追い込まれながらもスライダーを逆方向の左翼へはじき返し、飛び込んだ左翼手が後ろへそらす間に一気に三塁を陥れた。

 「1軍になってくると何球も甘い球はこないので、甘い球をしっかりと仕留めないといけないと感じた。速い真っすぐに振り負けないように」

 視察した矢野監督にも「バッティングは本当いいよ。右左あんまり関係ないしね。まだプロで年間通して出たことないから、どれくらい打つとか目星はもちろん分からないけど。でも、かなり面白いなと思ってる」と評価された。

 地元の山形県で経験した東日本大震災から10年。「改めて野球が普通にできているところに感謝を持ってやらないといけない。東北で試合があったときなどに、しっかり東北の人たちに元気を与えられたらなと思います」。1軍戦力としての凱旋へ力を込めた。(阪井 日向) 

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2021年3月12日のニュース