広島の「開幕ダッシュ」ローテが見えた 大瀬良、九里、遠藤に託す開幕3連戦 野村も教育Lでアピール

[ 2021年3月12日 05:30 ]

ウエスタン教育リーグ   広島5ー1中日 ( 2021年3月11日    由宇球場 )

教育L中日戦で好投した広島・野村
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 広島の好発進を担う開幕ローテーションの大枠が見えてきた。12日からの日本ハム3連戦では大瀬良、九里、遠藤の順で先発し、順調なら26日から始まる中日との開幕カード3連戦にそのまま向かう見込み。佐々岡真司監督(53)が視察した11日の春季教育リーグ・中日戦では2軍調整中の野村が5回無失点でアピールに成功し、開幕までに合流する可能性が出てきた。

 12日からの日本ハム3連戦について佐々岡監督は大瀬良、九里、遠藤の順で先発させることを明言した。来週も同じ金曜日からソフトバンク3連戦が組まれ、中6日で回れば2週間後の開幕カードにそのまま向かうことができる。「表ローテ」の大筋は固まったと言える。

 すでに開幕投手に内定している大瀬良は「万全ですけど、一応(右肘の)手術明けなので、球数とイニング数を増やしていくことが一番(のテーマ)」と開幕までの残り2戦を見据えている。続く開幕2戦目には、昨季8勝を挙げた九里が向かう見込みとなり、「しっかりと任されたところでいい投球をして、チームの勝ちに貢献できるようにやるだけ。どこを任されたにしても、その気持ちは変わらない」と決意した。

 14日の日本ハム戦に先発する遠藤は、結果次第で2年連続の開幕ローテーション入りに「当確ランプ」がともるだろう。「与えてもらった先発機会で結果を出さないといけない立場。自分がやってきたことをしっかりとやっていければ、結果に結びつくと思う」。先発入りを懸けた「最終テスト」に向けて意気込みは強い。

 一方の「裏ローテ」は、初戦の先発が見込まれる森下以外は空白だ。適任を探し求めて佐々岡監督は2軍教育リーグを視察。そして、5回無失点と好投した先発・野村を「いいものを出してくれた」と高評価した。

 野村は、昨年10月に右鎖骨下静脈血栓除去手術を受けた影響で、2軍調整が続いていた。今年3度目の対外試合登板で今春最長の5イニングを投げ切って万全をアピール。12日にも1、2軍の入れ替えが検討される見込みで、1軍合流が認められれば、16日の西武戦か17日のヤクルト戦で先発入りを懸けた登板に向かう可能性が浮上した。

 さらに3月上旬から2軍調整を続ける床田も、野村の降板後に登板して4回1失点と上々の内容を見せた。先発ローテーションが固まらない現状から一転、開幕ダッシュを担う役者がそろってきた。(河合 洋介)

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2021年3月12日のニュース