西武・山川 今季初有観客試合へ闘志「いいところ見せる」

[ 2021年2月27日 05:30 ]

1軍に合流した西武・山川(球団提供)
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 西武が主催する、27、28日のロッテとの練習試合(高知・春野)が、上限3000人の有観客で開催される。プロ野球は新型コロナウイルスの感染拡大でキャンプ、練習試合などを無観客で実施。観客を入れて試合が行われるのは今年初めてとなる。

 歓声はなくとも、ファンの拍手と笑顔が球場に戻ってくる。主砲・山川は「お客さんが入る中で試合ができる。練習試合とはいえ、いいところをファンの皆さんにお見せできるようやりたい」と奮闘を約束した。昨秋に右足首を痛めてキャンプはB班(2軍)で調整。この日の春野での練習から1軍に合流し、室内でのフリー打撃で快音を響かせた。

 今回の有観客開催が決まったのは今月中旬。各球団が1軍キャンプを張った沖縄、宮崎と異なり、高知は県独自の緊急事態宣言は発令されず、この日で8日連続で感染者は0人だ。球場では検温などを実施する予定。観戦は無料だが、ローソンチケットで入場券を発行する必要がある。発行枚数はまだ4割ほどだといい、高知県観光コンベンション協会の関係者は「当初は無観客の方向でしたが、ギリギリで決まった。高知のファンはもちろん、県外の方にも1軍の試合を目の前で見てほしい」と話した。

 声援や鳴り物はなしだが、スタンドにはファンがいる。辻監督も、「お客さんの前でプレーできるのは、純粋にうれしい。1球に食らいつく、いい試合が高知でできれば」と誓った。(鈴木 勝巳)

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2021年2月27日のニュース