ダルビッシュ、ナックルカーブで打者のけぞらせた!「細部まで自分の意思のまま動けた」と手応え

[ 2021年2月26日 16:44 ]

パドレスのダルビッシュ(AP)
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 ダルビッシュ投手が25日(日本時間26日)、パドレスのユニホームを着て初めて打者相手に登板。実戦形式のライブBPで同じ左打者と右打者に3度ずつ対戦し20球投げた。。左打者のブライアン・オグラディに内角低めの真っすぐを右越え本塁打にされたが、6打数1安打3三振と上々のスタート。最速は95・2マイル(約153キロ)だった。

 「凄く良かった。最初というのもあるけど、真っすぐにも遅れてましたし、変化球もカッター、スライダー、ナックルカーブと全部切れていたので、打者の反応はすごく良かった」と振り返った。

 ナックルカーブは19年は効果的だったが、20年は使いきれなかった球種。だがこの日は右打者がリリース直後一瞬のけぞり、ボールは大きく曲がってストライクゾーンの真ん中へ、大きく鋭い変化だった。

 「(キャンプの)最初は変化球が、曲がり球でも細かい感覚が出てこない、それがほとんど。なんとなくリリースしている感じ。今日に関してはリリースの最後の瞬間まで、細部まで、自分の意思のまま動けている感じがして、ちゃんとスピンも効いていた。動かしたいように動かせていた。指先の感覚は早く進んでいると思う」と満足そうだった。

 キャンプ序盤から感謝しきりなのが、球団アドバイザーの野茂英雄氏の存在。先日もツイッターで「野茂さんが現役時代に気をつけていたことも聞くことができた、自分にはない強さがあるなと感じました」と指摘していた。

 この日「その強さとは?」と質問を受けると「例えば、コントロールが悪い日があって四球をいっぱい出しました。次の日はやばいとか思うんですかとか聞くと、“そんなんしようがないやん”と言ってた。そういうところが、自分に対して優しくなれるというか、強さかなと。自分の場合、自分を責めることをしてしまう。俺なんかクソだとか、俺なんてだめなやつだと思うことがある。それって良くない。自分へのリスペクトがないし、そういうところが自分の弱さだと思う。自分に対する優しさが(野茂さんの)強さかな」と丁寧に説明した。

 メンタル面で感銘を受けているだけでなく、フォークの握りも教わった。「野茂さんの握りで、野茂さんの言うように(フォークを)投げていても、全く同じ球を投げるのは不可能。大事なのは、野茂さんが言っていることを自分の体に落とし込んで、自分の体やフォームで、いかに近い球を表現するかというところ。フォークの引き出しは色んなものを持っているので、話すだけで自分の他の変化球にもいい影響が出るかな」と続けた。

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2021年2月26日のニュース