開幕先発ローテ残り3枠　ソフトB・武田＆大竹、ともに3回無失点で前進　工藤監督「先が明るい」

練習試合   ソフトバンク0－0ロッテ （ 2021年2月25日    アイビー ）

＜ソ・ロ＞3回を無失点に抑えた武田（撮影・中村　達也）
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　ソフトバンクは宮崎キャンプ第6クール3日目の25日、ロッテと練習試合を行った。先発の武田翔太投手（27）と、3番手として5回から登板した大竹耕太郎投手（25）がともに3回無失点の好投。武田は“骨カーブ”、大竹は“テンポ”と持ち味を発揮した。開幕先発ローテーションは6枠のうち、石川、高橋礼、和田が当確。2人はライバルの杉山、二保、笠谷らと残りの枠を争っている。

　「骨カーブ」で打者を翻弄（ほんろう）した。武田は2回2死、6番・菅野にカーブを3球連続で投じ、一ゴロに打ち取った。
　「カーブは生命線。自由自在に使えれば、真っすぐも生きてくる。菅野君にはカーブでボールが2球続いて、普通だったら真っすぐのところで、もう1球カーブを続けた。カーブに持つイメージが変わった」

　第1クールのブルペンで、工藤監督から受けた「筋肉ではなく骨で投げろ」というアドバイスを実戦で体現した。「力が入ると、監督が言っている“骨で投げろ”ができない。力を抜くことだけを考えた」と脱力フォームで3回を1安打無失点。わずか31球でロッテ打線を料理した。

　ロッテとの開幕カード3連戦。初戦は石川、第2戦は高橋礼、第3戦は和田の先発が予定されている。開幕ローテーションの残る席は3つだ。　

　昨季、2勝に終わった右腕は「若い選手も多くなってきた。負けていられない。彼らより若いつもりで頑張りたい。開幕ローテーションに入り込んでいきたい」と復活に燃えている。

　左腕・大竹も負けていない。「テンポ、リズム」をテーマに3イニング目の7回をわずか10球で3人斬り。投球間隔の短縮、フォームのリズムを意識した。

　「テンポを大事に投げました。緊張はあったが、後半は立ち直ることができた。3イニング目はより意識した結果、球の質もよくなった」

　武田に負けじと、30球で3回2安打無失点と結果を残し、猛アピール。「先発ローテに入って1年間やるのが目標。他人のことはどうしようもない。自分のピッチングに集中したら、結果としてそうなると思う」と19年以来の開幕ローテーション入りを虎視眈々（たんたん）と狙う。

　工藤監督は「うれしいですね。ただでさえ（千賀と東浜）2人いない。先が明るくなって見えてくる」と開幕ローテーションに前進した2人の投球内容を笑顔で振り返った。