西武・平良が沖縄出身選手初の新人王 意識して獲った賞「恥じないよう来季も頑張る」

[ 2020年12月17日 18:29 ]

西武・平良
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 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD」が17日、都内で行われ、西武の平良海馬投手(21)が今季のパ・リーグ新人王を受賞した。球団では17年の源田壮亮内野手以来3年ぶり。高卒では99年の松坂大輔以来21年ぶりの受賞で、球界全体では沖縄県出身者初となった。

 表彰式に出席した高卒3年目は「このような賞を頂きうれしく思います。シーズンの開幕が遅れましたが、多くの方にサポートしてもらいました。この賞に恥じないように来年も頑張ります」と話した。今季はリーグトップタイの54試合に登板し1勝33ホールド1セーブで防御率1・87と、昨季の26試合登板から一気に飛躍した。
 リーグ3連覇は逃したが「8回の男」として4年連続Aクラス入りに貢献。さらに「投げるおかわり」はパフォーマンスでもファンを魅了し続けた。

 開幕2戦目の6月20日・日本ハム戦で今季初登板。すると10試合目の7月17日・楽天戦で7回に先頭の銀次を二ゴロに打ち取るまで合計9イニング無安打無失点を続け、記録には残らない「実質ノーノー」を完成。同19日の楽天戦では球団日本人最速160キロも計測した。

 シーズン終盤には20試合連続無失点と快投を続け「記者の皆さんが報道するので自分でも“新人王”を意識しています」と同賞獲得にも意欲満々。

 ソフトバンクを4年連続日本一にけん引した柳田を今季4打数無安打2三振と完璧に抑え込むと、球界を代表する大砲が「来季は平良君を打ちたい」と悔しさをにじませたほど、右腕のインパクトはリーグ全体に広がっていた。

 辻監督が「先発陣も平良くらい堂々としていれば」と絶賛した強心臓の持ち主は、西武の元エース・菊池雄星(マリナーズ)に憧れメジャー志望。将来海を渡ることを夢見て球速も「速ければ速いほどいい」と日本ハム時代に大谷翔平(エンゼルス)が計測した日本球界最速165キロ超えも視野に入れる。

 21歳の可能性は無限に広がっている。

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2020年12月17日のニュース