日本ハム・杉浦 来季「優勝」&「日本一」へ 「どこでも好きなように」フル回転誓う

[ 2020年12月17日 05:30 ]

契約更改を終え来季の目標を色紙に書き写真に納まる杉浦(撮影・高橋 茂夫)
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 今季キャリアハイの7勝を挙げた日本ハムの杉浦稔大投手(28)が16日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今オフチーム最高のアップ率(85%増)となる1700万円増の年俸3700万円でサインした。年間を通して故障歴のある右肩の不安を払しょく。終盤には抑えも務めた。現時点で来季の役割は未定だが、フル回転を宣言。先発なら自身初の2桁勝利を目指す。

 会見後の写真撮影。杉浦は真っ白な白紙に「優勝」、「日本一」と書き込んだ。そのために必要なこと。仮に先発で回った場合の目標を問われ「先発で一年間回る以上は、2桁勝っていないとチームがいい状態ではないと思う。そこは目標にしたい数字」と引き締まった表情で話した。

 これまで投手陣を支えてきた有原の大リーグ移籍が濃厚。2桁勝利を計算できる投手の穴を埋めるためには、投手陣が力を結集する必要がある。「チームで一番(イニング数を)投げている投手が抜けるかもしれないわけなので、そこはやはり誰かが補わないといけない。僕一人では無理だと思うが、当然、その一員にならないといけない」。今季有原らに次ぐチーム2位の7勝を挙げ、来季は投手陣の軸として働く自覚をにじませた。

 これまでは故障歴のある右肩の状態に首脳陣が配慮し、登板後に一度出場選手登録を抹消して10日間以上登板間隔を空けるなどしてきたが、今季は通常の中6日の間隔で登板。「今年に関しては不安もだいぶ減ったし、痛みで悩むこともそこまでなかった」とし「気を使われているうちはチームの中心ではない」と言い切った。

 今季終盤の抑え適性を試す登板では、連投こそなかったが、短い登板間隔でも直球の威力を維持。更改交渉の席では球団に「どこでも好きなように使ってください」と伝えたことを明かし「もっと使われる投手にならないといけない」とフル回転を誓った。先発でも抑えでも、年間を通して活躍した際にはさらなる大幅昇給が確実。バラ色のオフを迎えるためにも、8年目の来季はキャリアハイ更新を狙う。(東尾 洋樹)

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2020年12月17日のニュース