中日・大野雄 日本シリーズでソフトB・千賀&甲斐倒す!「第1戦で勝ちたい」

[ 2020年12月17日 05:30 ]

スポニチ制定「2020年度プロ野球最優秀バッテリー賞 powered by DAZN」表彰式 ( 2020年12月16日    東京ドームホテル )

2020プロ野球最優秀バッテリー賞表彰式 イエローハットに手をやり、笑顔を見せる中日・木下拓(左)と大野雄(撮影・木村 揚輔)
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 最高の舞台で最強バッテリーに挑む。初受賞した中日・大野雄は壇上に並んだ2人に目をやり、力を込めた。

 「千賀と甲斐は日本一のバッテリー。来年、日本シリーズでそのバッテリーと第1戦で対戦して勝ちたいというのが一つの目標となった」

 今年の日本シリーズ第1戦。この日と同じ千賀―甲斐のソフトバンクバッテリーが巨人打線を7回まで3安打無失点に封じて勝利に導き、勢いに乗ったチームは4連勝で日本一に輝いた。沢村賞左腕もテレビで観戦し「隙を一切与えない投球。見ていてほれぼれした」と独走でリーグ制覇した巨人を黙らせる圧倒的な投球に感銘を受けた。

 千賀とは今季限りで引退した中日・吉見を介して自主トレをともに行った「同門」でもある。相手右腕が育成選手の頃から「えげつない球を投げていた。すごい投手になると思っていた」と成長を確信していたといい「100マイル(約161キロ)を投げる投手は日本になかなかいない。バズーカみたいな、あの真っすぐが欲しい」とせん望のまなざしを向けた。

 ただ、マウンドに上がれば負けるつもりはない。公式戦では先発を含め一度も投げ合ったことがない。来季は2年ぶりに交流戦も開催予定だが、待ち望む対戦の場は、あくまで日本シリーズ。「力は向こうが数段上だが、その差を縮められるようにやっていきたい」。最高峰の舞台に立つため、まずは「チームを優勝させたい」。10年ぶりのリーグ制覇を成し遂げ「最強バッテリー」と対峙(たいじ)する。(徳原 麗奈)

 ▽今年の日本シリーズ第1戦 11月21日、京セラドームでの第1戦に千賀が先発。相手先発の巨人・菅野とのリーグ最多勝同士の投げ合いで、7回118球を投げて3安打無失点で6奪三振。初回には内角の154キロ直球で4番・岡本のバットをへし折るなど圧巻の投球を披露した。一方の菅野は6回6安打4失点。千賀はパ・リーグ史上初となる4年連続のシリーズ初戦先発でチームを白星に導いた。

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