MVP セは巨人・菅野「成長した姿を見せることができた」、パはソフトB・柳田「日本一5連覇を目標に」

[ 2020年12月17日 19:01 ]

「NPB AWARDS 2020」で最優秀選手賞を受賞した、ソフトバンク・柳田悠岐(左)と巨人・菅野智之(右)=代表撮影
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 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD」が17日、都内で行われ、今季の最優秀選手賞(MVP)にセ・リーグは巨人の菅野智之投手(31)、パ・リーグはソフトバンクの柳田悠岐外野手(32)が選ばれた。菅野は14年以来、柳田は15年以来でともに2度目の受賞となった。

 菅野は「このような賞をいただけたのもシーズン最後まで試合ができたおかげ。医療従事者、プロ野球ファンの皆さまに感謝したい」と謝意を述べたうえで、「昨年、チームは優勝したが自分自身は不甲斐ないシーズンだったので『来年こそはMVPになるような活躍をしたい』と思っていた。本当にうれしい」と充実の表情。2度目の受賞に「前回受賞した時よりも成長した姿を見せることができたんじゃないかな」と話し、「今後の野球人生についてはこういう賞に恥じないようにどんどん努力して向上心を持って精進していきたい」と表情を引き締めた。

 神奈川県出身の菅野は東海大相模、東海大を経た後、1年間の野球浪人期間を過ごし2012年ドラフト1位で巨人に入団。1年目から開幕ローテーションの柱として活躍し、13勝を挙げた。2年目には防御率2・33で初タイトルとなる最優秀防御率を獲得し、シーズンMVPに輝いた。18年には最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手3冠を達成し、2年連続の沢村賞を受賞。今季は開幕投手としては史上初となる開幕13連勝を達成し、20試合に投げ14勝2敗、防御率1・97でリーグ2連覇に貢献した。オフにはポスティングシステムを申請し、メジャー移籍も視野に入れている。

 柳田は「チームが優勝しなければこの賞は獲ることはできなかったのでチームのおかげ」と感謝。「2018年に優勝を逃がして、この賞を獲りたいとすごい意識していた。昨年はけがをして不甲斐ないシーズンだったけど、こうしてこの賞をいただけたことが自信になる。来シーズンはリーグ2連覇と日本一5連覇を目標にしてこの賞をいただけるように頑張りたい」と意気込んだ。

 広島県出身の柳田は広島商、広島経済大を経て、2010年ドラフト2位でソフトバンクに入団。1年目の5月に1軍デビューを果たし、フルスイングを武器に出番を増やしていった。4年目の14年からレギュラーに定着。15年には打率・363で首位打者に輝き、34本塁打、32盗塁で球団初のトリプルスリーを達成。ヤクルト・山田哲人との同一シーズン2人の達成は65年ぶりのことだった。この年はシーズンMVPにも輝いた。今季は119試合に出場し、リーグ最多の146安打を放ち、打率・342、29本塁打、86打点で3年ぶりのリーグ優勝と、4年連続の日本シリーズ制覇に導いた。

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2020年12月17日のニュース