敵将のコメントで振り返る 「新人王」広島・森下の“すごさ” 「エースになる」「駆け引きもできる」

[ 2020年12月17日 18:37 ]

6月28日の中日戦でプロ初勝利を挙げ、佐々岡監督(右)と笑顔で記念撮影に応じる森下(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD」が17日に都内で開かれ、セ・リーグの最優秀新人賞に広島の森下暢仁投手(23)が選出された。10勝3敗、防御率1.91という文句なしの成績。今季対戦した敵将の談話で振り返ると、森下の力量がより分かる。

 6月21日のプロ初登板となった試合で、DeNAのラミレス監督は「すごく良かった。エース投手になり得るポテンシャルを持っている。代わればチャンスがあると感じていた。代えてくれてよかった」と“お手上げ”だったことを認めた。試合は7回まで森下に4安打無失点に抑えられたが、0-1で迎えた9回にスコットから2点を奪い、DeNAがサヨナラ勝ち。何とか、森下のプロ初勝利を阻止した格好だった。

 また、プロ初勝利となった同28日の中日戦で、森下は8回まで無失点投球。9回に3失点し途中降板となったが、中日は、あわや「12球団で完封一番乗り」を新人に達成される瀬戸際まで追い詰められた。与田監督は「直球の伸びやカットボール、チェンジアップと球種によってフォームが変わらない」と、同じ投手としての目線でうなった。

 8月14日の阪神戦では、2安打12奪三振で自身初の完封を達成。球団新人の完封勝利は2014年大瀬良以来6年ぶりで、「無四球完封」に限れば1962年池田英俊以来58年ぶり。さらに、新人が無四死球で2桁奪三振完封という条件となれば、広島では初の快挙となった。矢野監督は「全部の球種で三振を狙える投手」と脱帽。直球に加え、カーブ、カットボール、チェンジアップが全て決め球となる精度の高さを認めた。この試合で、阪神戦3勝目を献上した。

 さらに9月10日に初対戦となったヤクルトは、7回を5安打1失点に抑えられて、森下に6勝目を献上。高津監督は「球種がたくさんあって、打者との駆け引きもできて、(プロ)1年生としては凄い」を称賛。ヤクルトはそこからの対戦4試合で、3勝を献上し、合計27回で3得点しか奪えず、対戦防御率1.00と苦しんだ。

 1年目は中日、阪神、ヤクルトの3球団が、森下に黒星を付けられなかった。

 【森下の1年目の歩み】
 ▽初登板初先発 6月21日のDeNA戦(横浜)。7回を4安打無失点。
 ▽初勝利 同28日の中日戦(ナゴヤドーム)。8回2/3を3失点。
 ▽初離脱 7月10日にコンディション不良で出場選手登録を抹消。再登録は7月23日。
 ▽初完封 8月14日の阪神戦(京セラドーム大阪)。2安打12奪三振の快投で初完投。
 ▽5球団制覇 10月24日のDeNA戦(横浜)。9回1失点(自責点0)で2度目の完投勝利。セ・リーグ5球団からの白星は球団新人では97年黒田博樹以来。
 ▽2桁&規定投球回到達 11月1日の中日戦(ナゴヤドーム)を8回無失点。球団新人では14年大瀬良以来の2桁勝利を挙げ、防御率1.91。規定投球回到達の新人で2桁勝利&防御率1点台は66年堀内垣夫(巨人)以来の快挙。
 ▽初MVP 11月18日に10、11月の月間MVP賞を受賞。球団新人では98年の小林幹英(4月度)以来。

続きを表示

「始球式」特集記事

「中田翔」特集記事

2020年12月17日のニュース