新人王獲得の広島・森下 ライバル戸郷との死闘振り返り「投げた試合は全部勝つ気持ちでやっていた」

[ 2020年12月17日 20:17 ]

プロ野球 「NPB AWARDS 2020」(NPBアワード)セ・リーグ最優秀新人賞を獲得し挨拶をする、広島・森下暢仁  (代表撮影)
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 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD」が17日に都内で開かれ、セ・リーグの最優秀新人賞に広島の森下暢仁投手(23)が選出された。広島の同賞受賞は、14年の大瀬良大地投手以来、10人目となった。

 受賞会見で森下は「今シーズン、入った時から目標にしていたので、獲ることができてうれしい」と素直な喜びを語った。今季は18試合に先発し、シーズンの規定投球回をクリアする122回2/3を投げて、新人ながらもチームトップの10勝(3敗)をマーク。「規定投球回に行きたい、と思ってやっていた。規定に到達したのと2桁勝てたことがうれしい」とW達成も喜んだ。

 新人王レースでは巨人・戸郷と最後まで競り合ったが、森下は10、11月に5戦4勝、防御率0.24で月間MVPを受賞するラストスパートに成功。戸郷とのデッドヒートについては「(シーズンの)序盤は勝ち(数)では負けていた。終盤に投げた試合は全部勝つんだ、という気持ちでやっていた」と明かし、最後は逆転での獲得に満足げ。中でもリーグ2位の防御率1.91という好成績で、最後まで大野雄とタイトル争いを演じたことにも「大野さんみたいなすごい方と争うことができて自信になった」と喜んだ。

 来季2年目については、チームの開幕投手についても「競争に加わりたい」と名乗りを上げるなど向上心を見せている。「来年は今年以上の成績を残せるように。まずはスタートが大事だと思うので、良いスタートを切れるようにしたい」と、さらなる壁を乗り越えるべく、来季に目を向けていた。

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2020年12月17日のニュース