【阪神・藤浪と一問一答】今季球団最速の162キロも「球速は打者を抑える手段であって目的ではない」

[ 2020年12月17日 10:58 ]

契約更改を終え会見する阪神・藤浪晋太郎=甲子園
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 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が16日、西宮市内の球団事務所で契約更改し、300万円ダウンの年俸6000万円(金額は全て推定)でサインした。以下は一問一答。

 ――球団とはどのような話を。
 「今シーズン最後は、いい感じで終われたと思うので、頑張ってくれ、と。あとは2012年ドラフトの1位、2位の北條としっかりチームを盛り上げてもらいたい、という話をしてもらいました」

 ――先発として久々の勝利もあった。
 「1勝しかできなかったので、数字としては、もちろん満足のいくものではないですが、後半いい形というか、自分の中の感触として良いところがあったので。そこを来季に生かせるように、と思えるようなシーズンでした」

 ――後半は中継ぎとして安定した投球もあったが、中継ぎを振り返ると。
 「緊急というか、有事というか、本当にチームの応急処置的なところだったので。あんまり、そこにこだわってやったとか、本職でやったわけではないので、ないんですけども。まあ、いい経験になったと思いますし、勉強はできた期間だったと思います」

 ――本職でない中継ぎで良かった要因は。
 「中継ぎに入ったから良かったとよく言われるんですけど。中継ぎに入る前からどちらかというと調子が良いという状態で中継ぎに入った。そのタイミングで中継ぎだったというだけで。あんまり中継ぎだからどうというのはないですね、正直」

 ――球速はさらに上を目指したい思いも。
 「出るに越したことはない。ただ、球速というのは、打者を抑える手段であって目的ではないので。まあ、出ればいいなくらいの気持ちです」

 ――矢野監督も来季先発と。先発へのこだわりはあるか。
 「自分の中では先発以外は頭にないですし、しっかり先発で勝てるような選手になっていきたいなと思っています」

 ――オフの期間はどのように過ごすか。
 「基本的にトレーニングです」

 ――来季への抱負を。
 「今年は数字的に満足いくものではなかったので、最後の方の良かった感覚を、来シーズン、数字として表せられるように、数字で体現できるように、そういうシーズンにしたいと思います」

 ――今季は(メジャーで流行しているトレーニングの)ドライブラインもできないが、具体的にどんなトレーニングを。
 「ウエイトトレーニングだったりとか、ランニングもしてますし、ボールもちょっと触ったりもしている」

 ――ボールを触るのはキャッチボール程度。
 「ブルペンの中で投げたり、キャッチボール程度です」

 ――先発に本格的に戻るが、どういうところを鍛えていくか。
 「何か特別ということはないですけど、しっかり1年間戦える体というのは、ウエート、ランニング、体幹といろんなトレーニングがあるんですけど、そのあたりで鍛えていければと思います」

 ――数字の目標は。
 「目安となるのはイニング。中継ぎを早めに投入するという、100球目安、6回100球というのが基準になってきているので。あまり先発を引き延ばすというか、先発完投(の傾向)がなくなってきているので。その中でちょっとでもイニングを長く投げていけたらと思っています」

 ――規定投球回は最低限。
 「最低限というか、そうですね。でも今、規定に乗る人がリーグに何人いるのかという話。まず到達を目標にしたいですし、最低限の目標にしたいですし、そこからどれだけ積み重ねられるかだと思うので」

 ――甲子園で勝てていないが、ファンも待っているが。
 「まあ、勝ち負けは時の運だったりするので、こればっかりは、何とも言えないですけど。もちろん早く勝ちたいなという気持ちはありますし、楽しみにしてくださっている方がいると思うので、来年はしっかり勝てるように頑張りたい」

 ――年俸のダウンが続いてきて、取り戻したい思いも。
 「もちろんプロ野球なので、はい。給料をもらえるに越したことはないですし。数字がついてくれば。別にお金が欲しくて野球をやっているわけではないですけど」

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