中日・大野雄 沢村賞に「まさかという感覚」 巨人・菅野との一騎打ち制した

[ 2020年11月24日 05:30 ]

沢村賞を受賞し、サインボールを手にポーズを決める大野雄(撮影・徳原 麗奈)
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 沢村賞の選考委員会(堀内恒夫委員長)が23日、東京都内で開かれ、セ・リーグの最優秀防御率と最多奪三振に輝いた中日・大野雄大投手(32)が初選出された。中日では04年の川上憲伸以来、16年ぶりの受賞。最多勝などのタイトルを獲得した巨人・菅野智之投手(31)との一騎打ちも、セ・パ両リーグ通じてトップの10完投、6完封が決め手となった。

 「完投男」にふさわしい勲章が加わった。ナゴヤ球場で行われた会見に、笑顔で臨んだ大野雄は謙虚に喜びに浸った。

 「受賞されてきた方々は素晴らしい投手ばかり。自分もそこに名前が加わるのかと思うと不思議な感覚ですし、うれしさもあります」

 投手最高の栄誉である沢村賞。「届かない遠い賞」と目指したことはなかった。「自分がこのような賞を頂けるとは、プロに入る前からも入ってからも程遠いと思っていた。まさかという感覚」とこの日も口にした。意識し始めたのは今季の終盤に入ってから。「このまま数字が伸びていったらチャンスがあるのでは」。吉報が届くまでは「ソワソワしていた」と正直に笑った。

 ライバルとの一騎打ちを制した要因は「完投」だった巨人・菅野との争い。両者は選考基準7項目のうち、防御率、勝率をクリア。大野雄はさらに10完投も基準に到達した。分業制が進んだ現代野球、さらにコロナ禍による試合減と過密日程の中での2桁完投は見事だった。「1人で投げきった数を評価していただけた。菅野投手と少しだけ差があったかな」。そう自己分析した左腕は「菅野投手でもおかしくなかった。納得できていた」とハイレベルで競った右腕も称えた。

 完投数以上に、大野雄自身が胸を張ったのは防御率。1・82で2年連続の最優秀防御率を獲得し「今年は激戦で(広島)森下投手や菅野投手も1点台だった。その中で一番になったのは誇れること」と振り返った。

 今季は国内FA権を取得も、すでに中日残留を決断した。「チームの優勝を第一に置いて、腕を振りまくりたい」。10年ぶりのリーグ制覇へ。沢村賞左腕が名実ともにエースとしてチームの先頭に立つ。(徳原 麗奈)

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