前担当記者が見た 日本ハム・西川 人望厚く練習熱心 どん欲にメジャー移籍狙う

[ 2020年11月24日 09:00 ]

日本ハムの西川遥輝外野手
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 このオフ、日本ハムの西川遥輝外野手(28)がポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指している。公表したのは昨オフの契約更改後。筆者が日本ハム担当記者だった14~17年に本人の口から聞いたことがないのはもちろん、メジャーに興味があるという雰囲気を全く醸し出していなかったので、かなりの驚きだった。

 現担当記者によれば、きっかけは17年まで同僚だった大谷(現エンゼルス)の存在と、16~19年のアリゾナキャンプで米国野球の魅力に触れたことだという。昨オフの契約更改後のコメントを以下に抜粋する。「近しい存在でもっと上のレベルを目指している人はいなかった。彼(大谷)がプロに入る前にメジャーに行くと言っていた。自分の中にはその選択肢がなかったのが、彼がいて出てきた」。日本一に輝いた16年からメジャー挑戦の夢を抱き、昨オフに秋山(現レッズ)、筒香(現レイズ)からも話を聞いていたとのことだった。

 このコメントを読んで、西川らしいと感じた。もっと高いレベルでプレーしたい。もっと野球がうまくなりたい。西川の背中から、表情から、普段の言動からはそんな空気がぷんぷん漂っているからだ。練習熱心で負けず嫌い。人望が厚く、仲間思い。周りをよく見ているから気遣いができる一方、繊細な一面がある。西川にはこれまでの取材を通じて勝手ながらこんなイメージを抱いている。

 16年のハワイ優勝旅行ではそんな西川のストイックさや底知れぬ体力を身をもって知ったことがあった。当時、自主トレーニングに同行取材させてもらうと、いつの間にか筆者も一緒に一部メニューこなすことになった。両腕にダンベルを持ち、膝上くらいの高さの台を素早くジャンプしながら昇り降り。下半身や全身の瞬発力を鍛えるそのメニューを数セットこなしただけで、筆者は息切れ。最終的には耐えきれずジムの外に飛び出しておう吐してしまう羽目になった。そんな苦しいメニューをひょうひょうとこなす西川の姿に当時は恐ろしささえ感じたものだった。

 西川の武器はシュアな打撃と快足を生かした広い守備範囲。初出場した17年球宴では打球速度171キロ、同飛距離141メートルの特大弾を放つなどパンチ力もある。まだ28歳だが、もう28歳。コロナ禍で来季の開催案などが見えない状況で厳しい挑戦となるが、チャンスがあるなら飛び込むのみだ。来季は海の向こうでダイヤモンドを駆け回る西川を是非とも見てみたい。(記者コラム・柳原 直之)

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