名将・木内幸男さん死去、89歳 取手二、常総学院で“木内マジック”計3度甲子園優勝

[ 2020年11月24日 19:38 ]

2003年の夏の甲子園を制し深紅の大優勝旗を手に笑顔の常総学院・木内幸男監督
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 高校野球の監督として茨城の取手二、常総学院で春1度、夏2度の甲子園大会優勝を果たした木内幸男(きうち・ゆきお)さんが24日午後7時5分、肺がんのため茨城県取手市の病院で死去した。89歳だった。茨城県出身。

 1931年、茨城県土浦市に生まれ、高校時代は土浦一で外野手として活躍。卒業後も指導を続けて53年から監督に就任。57年に取手二へ監督として招かれた。取手二では84年夏の甲子園大会決勝で桑田真澄、清原和博を擁したPL学園を破り、茨城県勢初の全国制覇を達成。選手の能力を引き出す采配は「木内マジック」と呼ばれた。

 翌85年には常総学院の監督に就任し、2001年に県勢初のセンバツ優勝。03年夏は決勝でダルビッシュ有を擁する東北を決勝で下して自身3度目の全国制覇を果たし、これを花道に一度勇退した。その後07年に監督に復帰し、80歳の11年まで務めた。甲子園には春7度、夏15度出場し、歴代7位の通算40勝を挙げた。

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