広島・佐々岡監督「価値ある引き分け」 中継ぎ陣踏ん張り認めるも、2度の勝ち越し機は逃す

[ 2020年10月16日 05:30 ]

セ・リーグ   広島5-5巨人 ( 2020年10月15日    東京ドーム )

<巨・広21>5回2死一塁、2ランを放つ広島・松山 (撮影・白鳥 佳樹)
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 広島は、敗色濃厚をよく追いついた。いや、勝てたはずの試合だった…。今季13度目の延長戦で、10度目の決着付かずの一戦を、佐々岡監督は「価値ある引き分けと言っていい」と評した。

 先発・野村がコンディション不良のアクシデントで2回までで降板。1―1の3回に緊急登板した2番手の高橋樹が4失点した。しかし5回に田中広が2点中前打、松山が8号2ラン。「とにかく後ろにつなぐ気持ちでいきましたが、ホームランになってよかったです」。一気に追いつくと、計7投手のリレーで粘った。

 「中継ぎ投手陣がよく頑張ってくれた。みんなが役割を果たしてくれて、よく追いつき、あと一歩のところまでいった」

 それでも、もったいない場面は何度もあった。5―5の6回は1死二、三塁で代打・小園を起用。巨人もサンチェスから左の大江にスイッチして試合が動き出した。カウント1―1から三塁走者の会沢がスタートを切ったものの小園は打っていってファウル。打者と走者のどちらかがサインミスをしたと思われ、最後は小園は空振り三振。続く代打・長野も遊ゴロで無得点だった。

 8回も1死一、三塁で代打・坂倉を送り出し、初球スクイズのサイン。しかし高梨のスライダーは外角低めに大きく外れ坂倉はバットを出したものの空振りで三塁走者の曽根が憤死した。勝ち越しを狙った佐々岡監督の2度の攻めは不発。13日の初戦で菅野から4得点して開幕からの連勝を13でストップしたものの、2戦目から負け→引き分けで、思った以上の勢いを呼び込むことができなかった。

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2020年10月16日のニュース