オリックス・増井 1440日ぶり先発も白星スルリ 今後に期待の5回2失点

[ 2020年9月4日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4-5ソフトバンク ( 2020年9月3日    京セラドーム )

<オ・ソ18>力投する増井(撮影・後藤 正志)
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 消えた白星の代わりに、今後への手応えが残った。5回2失点。振り返る増井の表情には満足感があった。

 「(先発で)1回目としては、最低限のことができたかな、と」

 日本ハム時代の16年9月24日以来、1440日ぶりの先発マウンド。球速より緩急、勢いより制球を念頭に、36歳らしい円熟の投球を見せた。3回に2点を失っても、一気に崩れない。4回の栗原から5者連続三振。勝利投手の権利は救援陣の乱調で失ったものの、「新天地」で輝ける自信が背番号17を前向きにさせた。

 「(松井)雅がカーブをうまく使ってくれた。下でやってきたことを表現できたかな」

 守護神奪還を目指したが開幕を2軍で迎え、中継ぎで昇格も結果が出ず7月27日に再び2軍へ降格した。ラストチャンスの先発転向。肩に力が入る悪癖を直すため、セットポジションからワインドアップに変え、再起を懸けた。

 「今後も先発?そうですね」。中嶋監督代行も合格点を与えた78球。修羅場を知る右腕がローテーションに加わり、楽しみが一つ増えた。 (堀田 和昭)

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