阪神・糸原 “正念場”の巨人4連戦で1軍昇格 2軍戦フル出場で矢野監督ゴーサイン

[ 2020年9月4日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神3-5広島 ( 2020年9月3日    鳴尾浜 )

<ウエスタン 阪神×広島>7回1死一塁、高橋大樹のニゴロをさばく二塁手・糸原健斗(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 右手有鉤(ゆうこう)骨骨折で2軍調整中の阪神・糸原健斗内野手(27)が4日の巨人戦から1軍昇格することが決まった。3日のウエスタン・リーグ広島戦に「2番・二塁」でフル出場し、矢野監督が「影響ないということなので、明日(4日に)上げようと思っている」とゴーサインを出した。

 「内容は別として最後まで出られたことがよかった。その中でヒットも1本打てて、フォアボールも選べたしよかった」

 7回2死一塁で左腕・高橋樹の直球を右前打し、復帰戦から2試合連続安打とした。3回は投手の野選、5回は四球を選ぶなど、3度、塁に出た。「出るからには全力でやるのは当たり前。若い投手だったので、しっかり声かけしていきました」。守備では5度の打球処理を無難にさばき、先発・川原がピンチを背負った場面では積極的に声をかけにいくなど鼓舞した。

 スコット、今村ら1軍経験豊富な投手と対戦できたことも収穫になった。「相手の中継ぎは1軍レベルだったので、その球を見られたのは大きかった」

 7月22日の広島戦で右手を痛めて途中交代。同28日には手術を受け長期離脱を余儀なくされたが、地道にリハビリを行ってきた。1日の同広島戦で実戦復帰すると、矢野監督が視察に訪れた中で2打数1安打と存在感を示していた。

 離脱後の二塁は上本、植田が守り、現在は8試合連続で小幡が先発出場中。頼れる主将の帰還はここから始まる巨人猛追に欠かせない。 (長谷川 凡記)

続きを表示

2020年9月4日のニュース