ソフトバンク “金曜日の戦い”が順位を左右することに!?

[ 2020年9月4日 09:00 ]

<日・ソ>ソフトバンクの工藤監督(撮影・高橋茂夫)
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 新型コロナウイルスの影響もあり、今季のパ・リーグは変則日程の中でシーズンを折り返した。6月末から9週連続で続いた同一カード6連戦は、特に捕手の負担が大きかったと思うが、ソフトバンクは正捕手の甲斐を中心に、ときにはベテラン・高谷がマスクをかぶり、投手陣をけん引した。

 工藤監督は言う。「ここからの方がしんどくなるケースは増えて来る」。9月の1週目からは、今度は9週連続で金曜日が移動ゲームとなる。飛行機や新幹線に乗り、その夜に試合に臨むという過酷な2カ月となる。

 指揮官は「とにかくこれ以上、ケガ人を出さないことが一番大事」と、野手では柳田、中村晃、グラシアルのコンディションを見ながらDHで起用し、負担を軽減させている。先発陣も開幕から一度もローテーションを飛ばさずに投げた投手はゼロ。疲労が溜まりそうになった際に出場選手登録を抹消して、登板間隔を空けながら、ゲームプランを組み立てている。

 9週続く移動試合の初戦となる4日の先発は、左ふくらはぎ痛から復帰2度目の先発となる新外国人・ムーア。長いイニングを投げることで中継ぎの負担を減らすことができるか。パリーグの優勝争いは最後までもつれそうな予感はあるが、金曜日の戦いは、順位を左右することになるかもしれない。(記者コラム・川島 毅洋)

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2020年9月4日のニュース