巨人・松原 プロ1号!大の“ベイ党”が10点着火特大3ラン 原監督も称賛「偶然でなく必然」

[ 2020年9月4日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人13―4DeNA ( 2020年9月3日    東京D )

<巨・D>2回1死一、二塁、松原はプロ入り1号3ランを放ち、ナインの出迎えを受ける(撮影・森沢裕)
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 巨人の育成出身4年目・松原は少年時代、大のベイスターズファンだった。その憧れの球団からプロ初アーチを放った。

 「最高の感触でした。逆方向という意識がいい方向に出て、うまくインコースを回ることができた」

 2点リードの2回1死一、二塁。体の開きを抑えつつ、鋭く回転して内角の直球を捉えたことで、1メートル73の小柄ながら右翼席中段まで飛んだ。この3ランに始まり、3本塁打などで昨年8月29日以来の1イニング10得点。98年に日本一に輝いた横浜(現DeNA)の「マシンガン打線」をほうふつさせる爆発力だ。

 その横浜で当時、リードオフマンだったのが現在指導を仰ぐ石井野手総合コーチだ。松原が初めて買ったグラブとバットは石井モデル。コーチと選手の間柄になった今でも、テレビで見ていた憧れの人を前にすると時折、夢見心地になる。話を聞いていると、大事な部分を聞き逃してしまいそうになるほどだ。

 直近5試合は16打数2安打と湿りがちだったが、その石井コーチから「体を(大きく)振ってしまい、バットの出が悪くなっている」と助言を受けた。普段は守備中心の早出練習の時間を、この日は打撃に割き修正。結果を出しDeNA戦3連勝、チーム5連勝に貢献した。原監督は「練習で見ていると(本塁打が)出てもおかしくないスイングをしていた。偶然でなく必然」と評価した。

 守備と走力が売りの一方、打撃が課題だったが今季の先発出場14試合中、2番での打率・318と猛アピール。「いつでもラストチャンスだと思ってやっている」と必死に結果を残し続ける。(田中 健人)

 ◆松原 聖弥(まつばら・せいや)1995年(平7)1月26日生まれ、大阪市出身の25歳。仙台育英―明星大を経て、16年育成ドラフト5位で巨人に入団。2年目の18年7月31日に支配下登録。今年7月25日ヤクルト戦で代打でプロ初打席初安打を放った。1メートル73、72キロ。右投げ左打ち。

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