阪神・西勇 2試合で23失点、チームの悪夢振り払うぞ!「流れを変える必要ある」

[ 2020年6月12日 05:30 ]

練習試合・広島戦は雨天中止

キャッチボールする西勇輝=甲子園球場室内練習場
Photo By 代表撮影

 降雨による試合中止で、どんよりとした雰囲気を取り除けないまま関西に戻ってきた矢野阪神。連続大敗という負の流れは開幕までに断ち切りたい。その旗手として期待したいのはきょう12日のオリックスとの練習試合に先発する西勇だ。甲子園室内での残留練習に参加したこの日、力強く意気込んだ。

 「(雰囲気を)知らないのでね。実際に経験していない分フラットでマウンドにいけると思う。チームがそうだからといって負のテンションで投げよう…とは当然ならない。そういう意味で、流れを変える必要はあると思うので。マウンドで体現できれば」

 敵地での広島との2試合で計23失点。いくら練習試合とはいえ見逃せない事態でも、その遠征に同行していないから伝染される心配はない。6・19開幕に向けてのラスト登板で古巣相手に快投し、自身の調整を完了させると同時に、チームの空気を入れ替える役割にも期待がかかる。

 5回2失点だった前回5日のソフトバンクとの練習試合の登板後は「試したいことができた」と振り返ったが、今回はもう一段階上の確認を目指す。「今まで試してきたことがマウンドでどこまでできるか。逆にどれだけかけ離れたところがあるのか。そういう感覚を大事にしたい」。研ぎ澄ましてきた感性を頼りに有意義なリハーサルにしてみせる。

 12日から始まる3連戦が1軍にとっては開幕前最後の対外試合だ。マツダスタジアム室内での練習後に取材に応じた矢野監督は「(これまでと)そんなに大きく変わることはないと思うけど、ピッチャーの起用とかそういうところは、そういう感じに」と“本番モード”を予告。その先陣を切る西勇が指揮官の思いを体現すれば、チームもファンも、ノっていける。(巻木 周平)

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2020年6月12日のニュース