オリックス 「吉田正・ジョーンズ・ロドリゲス」の新中軸が打点そろい踏み

[ 2020年6月12日 05:30 ]

練習試合   オリックス10-5ソフトバンク ( 2020年6月11日    ペイペイドーム )

練習試合<ソ・オ>5回1死満塁、左中間越え適時二塁打を放った吉田正(撮影・中村達也)
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 最強クリーンアップの誕生だ。オリックスは11日のソフトバンクとの練習試合(ペイペイドーム)で、新主軸トリオが打点揃い踏み。5回、まずは吉田正だ。0―2の5回1死満塁の絶好機を逃さない。1―1から4球連続ファウルで粘った後の7球目、左腕ムーアの外角カットボールを捉えた打球は、左中間を破る同点二塁打だ。

 「追い込まれていましたので三振だけはしないようにと思っていました。高めのボール球かもしれませんが、良い対応ができたと思う。走者を還すことができて良かったです」

 難敵を沈めた生え抜き主砲の一打に、新4番も応えた。なおも1死二、三塁で、代わった松本と対戦したジョーンズだ。1―1からの低めのスライダーを巧打して左犠飛。「しっかりとボールを捉えて。良い打球を打ちたいと思って打席に入っていたけど、この3連戦はなかなか、そういう打球が打てていなかったからね。最後、良い形の打席になってくれてよかったよ」。メジャー通算1939安打、282本塁打を誇る超大物が、確実に決勝の1点を奪いにいく打撃をこなすことにも価値がある。

 もう1人の助っ人も存在感を発揮した。新加入したロドリゲスは、「どういう形でも走者を還そうという気持ちだったよ」。7回、吉田正の押し出し四球などで2点を加え、なおも無死満塁の場面。3ボールからの、松本の外角148キロを強振し左中間席へ叩き込んだ。2試合連続の一発は来日初のグランドスラムだが、「(通算)4~5本かな」とニヤリ。頼れる助っ人は、ジョーンズだけではないことを証明した。

 昨季チーム打率・242はリーグワーストで低迷の最大要因の一つだった。吉田正とジョーンズ、ロドリゲスが並ぶ打線の破壊力はリーグ屈指と言えそうで、課題の得点力不足解消へ期待が高まる。西村監督は、「ロドリゲスを2番に置くか、5番に置くか。どっちでもいけると思う。(ジョーンズも)振りも良くなってきている。開幕に合わせてくれればいいですね」と期待した。昨季最下位からの逆襲へ、「6・19」に向けて準備は整った。(湯澤 涼)

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