ソフトB・バレ&柳田 豪快アーチ初競演!工藤監督「相手投手はショック大きくなる」

[ 2020年6月12日 05:30 ]

練習試合   ソフトバンク5-10オリックス ( 2020年6月11日    ペイペイドーム )

練習試合<ソ・オ>8回2死、ソロを放ち“ピーポーポーズ”するバレンティン(右)を笑顔で迎える柳田(中)(撮影・岡田 丈靖)
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 ギータ、バレの豪快アーチ初競演!ソフトバンクは11日、オリックスとの練習試合で新3、4番コンビがアベック弾を放った。8回に柳田悠岐外野手(31)がバックスリーンへ、新加入のウラディミール・バレンティン外野手(35)が左翼席中段へ2者連続アーチ。試合には敗れたが、19日のロッテとの開幕戦(ペイペイドーム)へ向けて、両大砲が脅威の飛距離を見せつけた。

 ベンチで両手を上げて大喜びする柳田の横を、バレンティンは売り出し中の本塁打パフォーマンス「ピーポーポーズ」で通過しながら笑った。柳田とバレンティンが魅せた初のアーチの競演。ギータに続いたバレ砲は声を弾ませた。

 「もちろん、これまでの結果に納得してなかった。前に最強打者、結果を残す打者が結果を残していた。次の出番で続きたい、結果を残したいとモチベーションになったね」

 8回だった。まずは3番・柳田が2死からオリックスの2番手・荒西の141キロ直球を仕留めた。バックスクリーンへ運ぶ2試合連続のソロアーチ。そして新4番が続く。バレンティンは甘く入った133キロカットボールを逃さずに強振。左翼スタンド中段まで軽々と運んだ。

 柳田は練習試合9試合で5発とバットの勢いが止まらない。「いいスイングで感触も良かった。公式戦が始まってもココさん(バレンティンの愛称)とアベック弾がたくさん打てればいい」とご機嫌のコメントを残した。

 一方、バレンティンにとっては練習試合9試合目、31打席目にして待望の初アーチとなった。4回には6日の阪神戦(甲子園)以来4戦ぶりの安打を中前へ運び、気持ちが楽になった。「課題の修正を続け、本来のフォームに戻すことができたし、リラックスできていた」と手応えをつかんでいた。

 工藤監督も左右の大砲の初アベック弾に大満足の様子だった。3月22日のロッテとの練習試合以来となるバレンティンの一発に「ひと安心、ふた安心。よく飛びました」と笑顔いっぱい。さらに投手心理を加えて「2人の飛距離は断トツ。(打たれて)ショックを受け、次を迎え、そこでまたガツンといったらショックは大きくなる」と振り返った。投手へかなりのプレッシャーを与える新3、4番コンビだ。

 19日の開幕戦に向けて復調を示したバレンティンだが、納得はしていなかった。「勝ちたい。チャンピオンになりたい」と3年連続日本一チームへの移籍を決断。「今日、試合は負けた。切り替えて明日、いい結果を残すだけ」と勝利へ導くアーチを欲していた。

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