広島・佐々岡監督 「勝利の方程式」選考は“延長戦” 12日からのソフトバンク戦で見極め

[ 2020年6月12日 05:30 ]

練習試合・阪神戦は雨天中止

<練習試合 広・神 雨天中止> 雨のなか室内練習場へと移動する佐々岡監督(撮影・大森 寛明)
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 広島・佐々岡真司監督(52)は11日、12日からのソフトバンク3連戦(ペイペイドーム)を「最後の3番勝負」として、勝利の方程式を最終決定する方針を明かした。シーズンを想定した起用法に移行する基本方針を変更して、競争を継続。この日に先発予定だった遠藤を今日の同戦に2番手として登板させて先発入りへの最終試験を課すなど、強力打線に通用する投手を見極める。11日の阪神との練習試合(マツダ)は、降雨中止となった。

 結果を残した者だけが生き残る究極のラストバトルとする。当初は、きょう12日からのソフトバンク3連戦を前にチーム内競争を決着させて、開幕前最後の対外試合に向かう予定だった。ただ、野手の開幕オーダーが見えてきた一方で、救援陣の起用法が固まらない。貴重な判断機会だった11日の阪神戦も雨天中止。佐々岡監督は、ソフトバンク戦も競争を継続する方針に転換し、投手陣を見極める最後の「3番勝負」とする意向を明かした。

 「最後の最後まで確定ではない。ペイペイ(ドーム)でやらかすと、いまは10日間の猶予(再調整期間)はないので、いつでも入れ替えはできる」

 抑えのスコットにつなぐ「7、8回の男」が見当たらない。有力候補だった一岡は、9日に2軍に再合流したばかりで、きょう12日からDJ・ジョンソンと中田も降格する。

 「ラスト3戦で見極めながら。候補的にはフランスア、ザキ(中崎)が入ってくるのか…とか」

 勝ちパターンの候補には、実績組のフランスア、菊池保に加え、9日から1軍に合流した中崎と今村も浮上。初の開幕1軍が決定的な塹江も試合終盤で起用されており、頭数はそろっている。救援陣が軒並み不安定だったことで、図らずも、最後の登板結果がそのまま「勝利の方程式」入りにつながる極限バトルをつくり出した。

 遠藤と薮田による先発6番手争いも、競争の手を緩めない。先発入りへの最終試験とする予定だった11日同戦が中止。遠藤は、きょう12日のソフトバンク戦で2番手として複数回を投げる一方、薮田はロングリリーフとして救援待機に変更される。起用法を見れば、遠藤の先発入りが有力でも、指揮官は「そこ(先発当確)はまだ。(遠藤の)明日の結果と内容を見てから」と緊張感を持続させた。

 開幕前の最終戦まで継続される競争によって、佐々岡政権1年目の投手陣の中核が決まる。(河合 洋介)

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2020年6月12日のニュース