ロッテ・ドラ1朗希「凄く充実感」の第一歩 吉井コーチ、足高々キャッチボール「格好いい」

[ 2020年2月2日 05:30 ]

ウォーミングアップする佐々木朗(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)が1日、石垣島キャンプ初日を迎え、プロへの第1歩を踏み出した。40メートルのキャッチボールや12分間走など充実の6時間となった。足を高く上げる独特なフォームについて、練習を見守った吉井理人投手コーチ(54)はメジャーの最多奪三振記録を持つノーラン・ライアン、通算354勝のロジャー・クレメンスの名前を出し、将来を期待した。

 低い軌道を描いたボールが一直線に伸びていく。この日2度目のキャッチボール。佐々木朗は心地よさそうに腕を振った。
 「足を上げたときに、真っすぐ立つことと自分の角度でリリースすることを意識しています」

 第1クールでブルペン入りしない代わりに平地で強度を上げていく。一番の理由は高校からプロのトレーニングに替わり、パワーがついたことでバランスを崩す可能性があることだ。まずは本来の投球を呼び起こす作業から取り組んだ。

 距離は40メートルに設定で時間は5分間。吉井コーチは「いろんな文献を読むと、40メートルまでは球速や質が上がる。人によるが、それ以上だとバラバラになることがある」と説明。今後は段階を踏みながら同距離で、時間を8分まで増やしていく。

 左膝が胸まで高く上がる独特なフォームは、プロでも継続する。最速163キロを誇る怪物は「いつから、こうなったのか分からない。元からこうなっていた」と言う。メジャー3球団でプレーし、日本ハム時代にダルビッシュ(現カブス)、大谷(現エンゼルス)を指導した吉井投手コーチも太鼓判を押す。「まずは格好いい。経験上では球の速い投手も多い。ライアンも、クレメンスも足を上げる」とメジャー最多の5714奪三振を誇るノーラン・ライアン、歴代最多7度のサイ・ヤング賞をマークしたロジャー・クレメンスの伝説の投手を引き合いに出した。

 170キロ到達への期待が込められた背番号17を背負い、投内連係や3000メートル走など約6時間の1日を終えた。「凄く充実感があった。これを着て、これから活躍したい」。日本一の投手という目標へ一歩ずつ進む。 (横市 勇)

続きを表示

この記事のフォト

2020年2月2日のニュース