ヤクルト 奥川が解禁するもの、我慢するもの

[ 2020年2月2日 19:21 ]

練習中に笑顔を見せるヤクルト・奥川
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 右肘の軽度の炎症でノースロー調整だったヤクルトのドラフト1位右腕、奥川恭伸投手(18=星稜)があす3日、2軍キャンプ地の宮崎・西都でスローイング練習を解禁する。

 キャンプ2日目の2日、池山2軍監督が奥川について「炎症も治まっているので、あすからネットスローを始める」と説明。新人合同自主トレ中の1月14日以来20日ぶりにスローイング練習が再開される。前日は4日にネットスローを行うとしていたが、1日前倒し。奥川も「ずっと投げたかったのですごくうれしい気持ち。オーバーペースにならないように焦らずやってきたい」と安どの笑みを浮かべた。

 一方でしばらくの期間、我慢しているものがあった。キャンプ初日、昼食でうどん、親子丼、フランクフルト、鶏天、サラダ、フルーツを平らげたと明かした奥川は、この日の昼食も同じメニューを口にした。体重増を意識しての大食いだが、用意されていた魚料理には手を出していないという。「魚は(実家の石川に)帰ってから食べようと思います。卒業式で帰るのでそのときにいっぱい食べたいです」。絶食中ではないが、星稜の卒業式での3月初旬の帰省まで我慢していることを明かした。石川県沖の日本海は、暖流と寒流が交わり、さらに水深約300メートルより深いところに低温で栄養分や酸素の豊富な「日本海固有水」と呼ばれる海水が存在。新鮮な海の幸に恵まれた土地で育っただけに、奥川は18歳ながら郷土の海産物の質の高さを実感している。

 「今はとりあえずそこ(帰省)まで頑張ろうと思っています。それを楽しみに、モチベーションに頑張っています」。必要以上の魚は我慢。「ノースロー」は終わりを告げるが「ノーシーフード」は継続する。

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2020年2月2日のニュース