広島ドラ1位・森下 石原慶捕手に「かなり緊張」オール直球で29球

[ 2020年2月2日 05:30 ]

宮崎・日南キャンプ ( 2020年2月1日 )

ブルペンで投げる森下 (撮影・奥 調)
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 広島ドラフト1位・森下(明大)の日南キャンプ初日は、試練の連続だった。ウオーミングアップ後のベースランニングでは、一塁ベースを踏み忘れてやり直し。大学の8学年先輩にあたる野村とのキャッチボールなどを終えてブルペンに向かうと、女房役は今季41歳を迎える球界最年長捕手の石原慶だった。

 「まさか石原さんが受けてくださるとは思っていなかったので、かなり緊張しました」

 動揺は隠してマイペースに振る舞った。一岡、岡田ら同組4投手が早々に捕手を座らせる中、まずは石原慶を立たせたまま19球。座らせて29球投げ込むと、球数を重ね続ける先輩らに惑わされることなく切り上げた。

 全て直球で、大半を低めに集中させた。捕手後方に佐々岡監督、松田元オーナーらが見守る重圧にも「石原さんのミットしか見えなかった」と強度を上げない冷静さがあった。

 「コーチ陣から“慌てることなく自分のペースでやっていけ”と言われている。自分の中ではいい状態だと思います」
 投球練習を初視察した指揮官からは「緊張していたように思った。(背番号18が)早く似合う選手になってほしい」と期待された。

 全体練習前の円陣では新人恒例の自己紹介があった。「1年目は上本崇司さんみたいになれるように頑張ります!」。ムードメーカーである大学の先輩イジリは爆笑とはいかなったものの「第1イベントが終わりました…」と“プロの洗礼”も無事終了。冷静沈着な森下といえども、初日の緊張感はやはり特別だったようだ。(河合 洋介)

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2020年2月2日のニュース