オリ新助っ人・ジョーンズ 軽々7本柵越え 選手と積極会話、吉田正らに「焼肉オゴるよ」

[ 2020年2月2日 05:30 ]

宮崎キャンプ ( 2020年2月1日 )

ランチ特打で快音を響かせるジョーンズ(撮影・井垣 忠夫)
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 前評判に偽りはなかった。オリックスの新助っ人アダム・ジョーンズ外野手(34)が春季キャンプ初日で快音を連発。屋外フリー打撃で61スイング中、7本の柵越え。メジャー通算282発の超大物が、能力の一端を見せつけた。

 「外で打ったのは一週間ぶりかな。室内のケージで打つ方が、すぐにボールを片付けられて良いけどね」

 冗談を交えた言葉の端々から仕上がりの良さが、うかがえた。外角球は逆らわず中堅から右方向へ、内角球に対しては強く引っ張った。高い技術を示した一方で、「今日はボールはどこに行くかは気にしていなかったよ」と、あくまで調整段階を強調。打撃投手の投げた内角の抜け球が顔付近を通過する場面もあったが、「体の反応、リアクションも大事だからな」と余裕のコメント。打撃ケージ脇で視線を送った西村監督も「軽くだと思うけど、丁寧に打っていた中で、やはり実績のある凄い打者と感じた」と期待を膨らませた。

 他球団の「007」は警戒感を強めた。3年連続日本一のソフトバンクの竹口昭憲スコアラーは、「グリップが動かないし、軸がブレない」と絶賛。2年連続リーグ制覇中の西武の亀井猛斗スコアラーも、「打ちそう…。ジョーンズ選手がいることで、吉田正尚選手への負担も軽くなるだろうし、うちの打線にもヒケを取らないと思う」と相乗効果を警戒した。近年の上位2球団が“Jアラート”(全国瞬時警報システム)を発動した。

 度肝を抜くスイングとは対照的に、物腰は柔らかいスーパースター。吉田正や小田らと臨んだ外野守備練習では、チームメートとコミュニケーションも深めた。「良い時間を過ごせたよ。“豪邸に住んでるんですか?”とか“焼肉を食べに行きましょうよ、ジョーンズさんのオゴリで”とか言われたね。もちろんオゴるよ」。新4番候補が、グラウンド内外でチームをけん引する。(湯澤 涼)

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