日本ハム・清宮 手術後初屋外フリーで豪快17発!場外弾8発「最高に気持ちいい」

[ 2020年2月2日 05:30 ]

名護キャンプ ( 2020年2月1日 )

フリー打撃で場外打を放つ清宮(撮影・高橋茂夫)
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 昨年10月に右肘手術を受けてリハビリ中の日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が1日、キャンプ初日に術後初めて屋外でのフリー打撃を行った。リハビリ過程のため2軍スタートとなったが、51スイングで場外弾8発、5連発を含む17本の柵越えと圧巻のパワーを披露。最長は140メートル弾とリハビリ中とは思えぬ豪快弾を連発して早期1軍昇格をアピールした。

 清宮の表情は野球少年のようだった。屋外でのフリー打撃は秋季練習中の10月3日以来、121日ぶり。曇り空から時折のぞかせる2軍キャンプ地・国頭の太陽光に照らされながら気持ちよさそうにバットを振り続けた。「(屋外での打撃は)最高に気持ちいい。めちゃくちゃ楽しかった」と充実した表情で初日を振り返った。

 リハビリ中のブランクもあり、打撃投手と対戦した16スイング目まで柵越えはなし。しかし、タイミングが取れ始めた17スイング目からが圧巻だった。

 3連発で柵越えすると、1本挟んで場外弾2連発。最大のハイライトはここからだ。24スイング目から場外弾2発を含む柵越え5連発。打撃投手を相手に31スイングで11本の柵越えを放つと、打撃マシンを相手にした打撃練習では20スイング中6発で、計51スイングで17発。17スイング目の1本目の柵越えから数えると、35スイングで17発と驚異の柵越え率49%を記録した。

 高校通算最多111本塁打を放って鳴り物入りでプロ入りしたが、過去2年はいずれも7本塁打止まり。真価が問われる3年目に向けて打撃も改良を加えた。タイミングはより下半身を意識して取るように心がけ、グリップエンドの位置も「少しだけ」下げた。バットの形状も「小指を引っかけやすいように」とややグリップエンドを太くした新型を採用。持ち前の飛距離に磨きが掛かった。清宮のフリー打撃の内容を1軍キャンプ地の名護で聞いた栗山監督も「まあ、普通だろ。守備(練習)には制限をかけているが、打つ方は“しっかりやれ”と相当プレッシャーをかけている。今までの2年間、俺は生かしてくれると信じている」と期待した。

 昨年は右手有鉤(ゆうこう)骨の骨片除去手術、右肘関節形成術と2度の手術を経験。現在はリハビリ段階ながら体の不安が一掃されたことで「打撃だけの状態で言ったら今までで一番いい」と胸を張る。3年目の覚醒へ、春季キャンプでバットを振りまくる。(東尾 洋樹)

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