マウンドでは別人 高橋聡 次の舞台でも想像をはるかに超える活躍を

[ 2019年9月26日 08:30 ]

引退会見を行う阪神・高橋聡(撮影・亀井 直樹)
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 【記者フリートーク】02年に中日担当として初めてプロ野球を取材した自分には高橋聡は“同期”だった。当時はドラフト8位の高卒新人。しかも、入団早々に左膝を手術し半年近く入院した。今では想像できない?細身のおとなしそうな青年を「本当にプロでやれるのかな?」と思って見ていた。はい、完全な眼鏡違いでした。

 人見知りで控えめな性格なのに、マウンドでは別人。抜群の度胸と集中力で、並み居る強打者を真っ向勝負でねじ伏せてきた。中継ぎ稼業はまさに天職だったと思う。

 阪神にFA移籍した時も驚いたが、大活躍した17年には「再取得して、もう一回FAしたいんですよ」とかなり本気で話していた。その夢は消えても、人生の岐路では決して他人に頼らずに大胆な決断をしてきた男。何をするにせよ、次の舞台でも僕の想像をはるかに超える活躍を期待している。(阪神担当・山添 晴治)

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