6回まで完全投球の日本ハム・杉浦 実松先輩に成長見せた 内心は「早く一本出てくれないかなと…」

[ 2019年9月26日 21:22 ]

パ・リーグ   日本ハム4ー1オリックス ( 2019年9月26日    札幌D )

日本ハムの先発投手・杉浦(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは26日、オリックスに4―1で快勝。先発の杉浦が6回2/3を1安打1失点の快投を披露し、自身最多の4勝目を挙げた。

 7回にオリックス3番・吉田正に二塁打を浴びるまで一人の走者も許さぬ完全投球を披露。25年ぶりの快挙は逃したが、ヤクルト時代の16年に記録した3勝を更新する自己最多の4勝目を手にした。「今年1年間の締めくくりとして、自分としてもいいピッチングをしたかったですし、チームとしても良い流れで賢介さんの引退試合を迎えられたらと思って投げました」と充実した表情を浮かべ、スタンドの大歓声を浴びた。

 移籍後初の7回のマウンドに上がり、最多の90球を投じた。「 序盤はそこまで調子がいいという感じはしなかったんですけど、後半途中から少しずつ腕が振れてきたかなという感じでした」と振り返り、「パーフェクトっていうのは自分でもわかっていたので多少意識はしましたけど…逆にどこかで“早く一本出てくれないかな”と思いながら投げてました」と心境を明かした。

 今季は古傷の右肩をかばい登板間隔を空けながらの投球を続けた。「今年1年間、大事に起用していただいたので、来年へ向けてしっかり成長した姿というのが見せられたかなと思います」と、来季への確かな手ごたえをつかんだ。

 この日の試合前には実松2軍育成コーチ兼捕手の引退セレモニーが行われ、杉浦は実松のTシャツを着てお立ち台へ。「実松さんに主にファームの場でピッチングも受けてもらいましたし、色々なアドバイスをいただいたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と大先輩の引退セレモニーに快投で花を添えた。

 明日は今季限りでユニホームを脱ぐ田中賢の最後の試合。1500安打まであと3本に迫る先輩の引退試合へ、最高の形でつなぎ「明日で今シーズン最後の試合になります。明日は賢介さんの引退試合ということで、みんなでいい形で賢介さんを送り出せるように、最後までご声援よろしくお願いします」とファンにあいさつ。笑顔で今季最終登板試合を締めた。

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2019年9月26日のニュース