大谷、二刀流完全復活に自信「もう一度勝ち取りたい」

[ 2019年9月26日 05:30 ]

左足にギプスを装着して記者会見に臨む大谷
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 左膝膝蓋骨(しつがいこつ)の手術を受けたエンゼルスの大谷翔平投手(25)が24日(日本時間25日)、会見を開き、手術後の経過報告と打者に専念したメジャー2年目を総括した。後半戦は不振を経験したが、痛みを抱えながらプレーしていたことを吐露。回復は順調で、20年の開幕となる3月26日(日本時間27日)の敵地アストロズ戦からの二刀流完全復活に自信を示した。

 大谷は会見場に入る前に松葉づえを水原一平通訳に預けると、ギプスを装着した左足を引きずりながら報道陣の前に姿を現した。立ったまま約25分間。来年の開幕に二刀流で復活することを宣言した。

 「僕自身は出られると思っている。そこ(投打)のポジションも確約されているわけではない。毎年、毎年勝負だなと思っているので、そこをもう一度勝ち取りたい」

 右肘手術の影響で打者に専念し今季は106試合で打率・286、18本塁打、62打点。5月に復帰し、6月に日本選手初のサイクル安打を記録。後半戦は不振を経験も、左膝の痛みを抱えながら戦った。走塁はもちろん、打撃でも軸足の大事な左足で「加重のしにくさだったり、蹴りのしにくさ」と表現した。

 プレーオフ進出の可能性がなくなり「僕がGMでもそういう判断」と手術を決断。分裂した骨片を除去し、現在は電気治療や患部を伸展させるトレーニングが中心で、ギプスは就寝時も装着する。今後は投手のリハビリに集中し、キャッチボールは近日中に再開予定。11月下旬をメドにマウンドからの投球を目指し、打撃練習は12月に開始する見込みだ。

 「来年に間に合うか間に合わないかという感じではない。早めに良い状態にもっていって、来年にしっかり合わせたい」。強い決意を胸に背番号17が再びスタートを切った。(柳原 直之)

 ≪大谷に聞く≫
 ――昨年にイチロー氏が「投手と打者、それぞれ年間通して見たい」と話したが。  「可能性はないと思う。絞ると思ってやるんだったら、その先そうやってやっていく覚悟を持ってやる。球団から投手でいってほしいと言われれば、僕も考えることはあるけど今の時点ではない」  ――来年の東京五輪への参加意欲。  「分からない。僕の気持ちだけではどうにもならないところがあるので」  ――打撃不振でつらかったこと。  「7月中盤から後半にかけてオールスターブレーク明けが一番、チームにとって大事な時期だった。そこで打てないことに対して悔しいと思った」  ――右肘、左膝の打撃への影響はあったか。  「そこも含め、今年こういう結果だったっていうことも含め、悔しさを来年しっかりぶつけたい」

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