長嶋さん 引退の阿部へメッセージ「再びジャイアンツのために貢献するという責務がある」

[ 2019年9月26日 05:30 ]

記念撮影する坂本勇、亀井、阿部、マシソン、沢村(撮影・島崎忠彦)
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 阿部の入団1年目の01年に指揮官を務めていた巨人・長嶋茂雄終身名誉監督は球団を通じ「19年間、これだけの足跡を残し、期待に応えてくれたことに対し、まずは敬意を表したい」と最大限の賛辞を贈り、さらに続けた。

 「阿部君には、ぜひとも伝えたいことがある。それは、まだ、これから大きな、大きな仕事が待ち受けているということだ。後進を指導し、再びジャイアンツのために貢献するという責務がある」

 阿部にとって「神様以上の存在だった」と明かした長嶋名誉監督が次代の指揮官候補に指名し、大きな期待を寄せた。阿部からは電話で引退報告を受けた。年齢を尋ね「40歳です」と答えた阿部に「もうおじいちゃんだな」と冗談を飛ばしたが、その際も「これから、まだ野球人生は長いから」と指導者としての道にも触れていた。

 01年限りで退任したため「監督―選手」という関係は1年限りだったが、その後も自身が体調を崩すまでは定期的に食事に誘った。引退後の生活には「しっかり勉強し、これまで学べなかったことや関心がなかったことにも目を向けてほしい。好奇心と向上心は必ずや指導に役立つ」と金言も授けた。

 01年時にヘッドコーチだった原監督も「彼の特長というのは本当に頑健な体、そして負けず嫌い」と表現。今年達成した監督通算1000勝の全てに阿部がいたことから「最も勝利に貢献した選手。巨人軍史上最高の捕手であることに異論を唱える人はいないでしょう」とこちらも賛辞を惜しまなかった。

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