日本ハム・実松「21年間プロにいられた…それを自信に」 引退セレモニーには同期・建山氏、稀哲氏登場

[ 2019年9月26日 18:03 ]

<日・オ>試合前の引退セレモニー、花束贈呈後に森本氏に抱っこされる実松育成コーチ兼捕手(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの実松一成2軍育成コーチ兼捕手(38)が26日、札幌市内の球団事務所で引退会見を行い、同日のオリックス戦前には引退セレモニーも行われた。

 日本ハム史上初めて捕手として1位指名された実松のセレモニーには、同じ98年ドラフト同期入団の建山義紀氏(ドラフト2位)、森本稀哲氏(同4位)が花束を贈呈。森本氏が被り物姿で登場し、花束を渡した後は実松を持ち上げるなどやりたい放題で、実松のしんみりムードを吹き飛ばした。

 午前中に行われた引退会見では、実松が引退を決意した理由についてもあらためて説明。「ボロボロになるまで現役にこだわりたいと自分では言っていたが、実際に試合に出ると体に痛みが出ていた。これがボロボロということなのかなと感じた。シーズン中から少しずつ考えるようになってたが、実際にはシーズン終盤になって、来年自分がユニホームを着てプレーしていることが想像できなかった。そのぐらい体の方も正直痛みも出ていた」と話した。また、松坂世代最強捕手とも呼ばれ、「一つの世代として、その一員として、そういう風に言われて本当に光栄。誇りに思います」と話した。

 通算成績は516試合で打率・166、20本塁打、58打点。21年間のプロ野球生活の中でレギュラーをつかむことはできなかったが「僕自身、誇れるような成績は何一つ残してこられなかったが、21年間プロ野球界にいられた。何も残していないのにここまでできたという、それだけを自信にしていきたいと思います」と晴れやかな表情で振り返った。

 今後については未定としつつも「今まで自分がしてもらったことをしっかりとこれからの子に伝えていけたら」と指導者への意欲ものぞかせた。

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