エンゼルスに悲劇再び 新婚の左腕スカッグス急死…ホテルの自室で発見

[ 2019年7月2日 11:25 ]

エンゼルス・スタジアムの前に捧げられた帽子と花束(AP)
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 エンゼルスのタイラー・スカッグス投手が1日、遠征先となっていたテキサス州サウスレイクのホテルの自室で遺体となって発見された。27歳だった。死因は不明。警察当局によればスカッグスはこの日の午後2時過ぎに意識不明の状態で発見され、その後死亡が確認された。事件性はないものと見られている。これを受けて午後7時5分試合開始予定だったレンジャーズ戦は中止となった。

 大谷翔平(24)の同僚でもある左腕はエンゼルスの先発ローテーションの一員として活躍。今季は15試合に登板してチーム最多の7勝(7敗)を挙げていた。メジャー通算ではダイヤモンドバックス時代を含めて28勝38敗。地元アナハイムで行われた6月29日のアスレチックス戦で先発したばかりで、4回1/3を2安打2失点で敗戦投手となっていた。

 スカッグスは2009年のドラフト1巡目(全体40番目)で指名されており、エンゼルスの主力打者、マイク・トラウト(27=同年全体25番目指名)とは同期。マイナー時代に2人はチームメートだったこともあり、トラウトは「言葉がない。素晴らしいチームメートであり、友人であり、永遠に忘れない人物だった」とその早すぎる死にショックを隠せなかった。

 スカッグスは7カ月前にカーリ夫人と結婚したばかり。2012年、ダイヤモンドバックス時代にスカッグスのルームメートだったインディアンズのトレバー・バウアー(28)は「いつも一緒に笑って、一緒に騒いでいた。でもきょうすべてを失ってしまった」と、トラウト同様に悲しみに打ちひしがれていた。

 エンゼルスの選手が不慮の死を遂げたのは10年前に、当時新人投手だったニック・エイデンハート(享年22)が酒気帯び運転の車に追突されて死亡して以来。この日はロブ・マンフレッド・コミッショナーの他、球界関係者に大きな衝撃が走る1日となった。

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