阪神・近本、好相性ハマスタで復調へ 6試合で打率5割のデータが後押し

[ 2019年7月2日 05:30 ]

阪神・近本(撮影・北條 貴史)
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 苦境の時に横浜の地を踏むことは、野球の神様からの贈り物かもしれない。6月を打率・179(95打数17安打)の急降下で終え、月が替わる7月戦線。近本は好相性だけにすがらず、平常心を強調した。

 「あまりそういうのを考えるとよくない結果が出ているので、普通にいつも通りにやっていきたい」

 横浜スタジアムでは6試合で打率・500、2本塁打、7打点の好成績。無安打で終えた試合は一度もなく、特に記憶に残るのは4月25日だ。1点を追う9回2死一、三塁で抑えの山崎から左翼席へ逆転弾。プロ初の決勝打だった。5月26日では初の初回先頭打者弾もあった。武器とする足でも18盗塁のうち球団別最多5個をDeNA戦で記録。データの後押しが心強い。

 チームとしても横浜スタジアムでは5勝1敗の戦績が残り、不思議と活気づく場所だ。清水ヘッドコーチは「どこでも一緒だけど、相手が変わることで新たな気持ちでやれる。リスタートだね。ここで終わりじゃないから。次どうやって勝つかを考えてやるだけ」と一変を期待した。

 今回は同率3位で並んでの直接対決。後退するのか、再浮上するのか。前半戦を締めくくる9連戦の行方を左右すると言ってもいい。6月は7勝13敗2分けの苦戦。リーグ戦再開後も中日に連敗し、59日ぶりの借金を抱えた。同調する近本とチームの成績。それだけ浮沈を握る存在になった証しだ。新人には酷な重責でも、近本なら背負っていける。 (長谷川 凡記)

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2019年7月2日のニュース