大谷、今季初2発!技あり11号&特大12号 次戦はテキサス カウボーイ姿で移動

[ 2019年7月2日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―12アスレチックス ( 2019年6月30日    アナハイム )

カウボーイハットとブーツ姿で次の遠征先に移動する大谷(Angels Baseball 提供)
Photo By 提供写真

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が30日(日本時間1日)、アスレチックス戦で今季初の1試合2本塁打をマークした。4回に11号ソロ、8回に12号ソロを放ち、4打数2安打2打点。月間32安打、9本塁打、22打点はいずれもメジャ ー2年目で自己最多を記録し、6月を終えた。シーズン31本ペースで、ヤンキース時代の04年に松井秀喜が記録した日本選手最多の31本の更新が見えてきた。

 カウボーイハットとウエスタンブーツ姿が決まっていた。試合後、テキサスへの移動はチームのドレスコードでカウボーイスタイル。大谷は「やれと言われたので、やるだけな感じです」と言いつつも、ブーツで床を鳴らしながら、さっそうと次の町へ向かった。

 二刀流の侍が、この日ばかりはカウボーイの二丁拳銃のような2発を放った。まずは4回。先頭で右腕バジットのスローカーブに泳がされながらも、右手一本で右中間へ運んだ。「うまく拾えたと思う。完全に反応というか、しっかり引きつけて打てた。前で払った打球というのは飛ぶようにできている」。滞空時間6秒というまさに「ビッグ・フライ」にバジットは「今まで打たれたホームランの中で一番、驚いた。あの大きな体を生かして、腕一本でも回転力で桁外れのパワーを生み出す」と脱帽した。

 2本目は2―12と大差をつけられた8回。右腕ブルックスの速球を強振し、今度はライナーで同じ右中間へ叩き込んだ。自身最長にあと1メートルに迫る今季最長136メートル弾だったが「点差が点差でしたし、カウントもカウント(2ボール)。あれはその通りのバッティングだったかと思う」と淡々と振り返った。

 今季初、通算3度目のマルチ弾で6月を締め、自身月間最多の9本塁打。32安打、22打点も最多だ。1年目からのレベルアップを「それは常に感じています」と断言する。右肘手術から復帰して47試合の出場で昨季22本の半数を上回る12本。残り77試合で、日本選手最多となる04年の松井秀喜と同じ31本に届くペースまで上げてきた。

 この日、発表された球宴出場選手に名前はなかった。同僚の主砲・トラウトが後押しするホームランダービーも8人中6人が決まった。3日(日本時間4日)の最終発表直前での猛アピール。「試合勘、打席の感覚、徐々に良くなってきている。もっともっと上げていければ」と力強く言った。大谷よ、明日に向かって撃て!

○…松井はメジャー2年目の04年に日本選手最多のシーズン31本を記録。4月まではわずか2本だったが、5月6本、6月7本と一気にペースを上げた。前半戦で17本。8、9月も6本ずつとコンスタントに打ち続け、前年の16本からほぼ倍増させた。月間最多は07年7月にマークした13本で、日本選手最多。大谷の月間9本は松井に次ぐ2番目となった。

続きを表示

この記事のフォト

2019年7月2日のニュース