広島にタカい壁…ジョンソン連勝4でストップ、チーム3連敗に緒方監督会見拒否「切り替える」

[ 2019年6月9日 05:30 ]

交流戦   広島2-4ソフトバンク ( 2019年6月8日    マツダ )

5回表無死、真砂の投ゴロを捕球するジョンソンだが一塁に悪送球する(撮影・奥 調)
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 広島は8日のソフトバンク戦に2―4と惜敗し、昨秋の日本シリーズ対決は連敗となった。先発のクリス・ジョンソン投手(34)自らの悪送球が失点に絡むなどミスが響いて5回4失点(自責2)。自身の連勝は4で止まり、チームも3連敗だ。悲願の日本一へ、9日の第3戦で苦手意識を払拭(ふっしょく)しておきたい。

 ソフトバンクには、わずかな隙さえ致命傷になる。昨秋の日本シリーズ対決に2連敗。2点差の惜敗が、ミスの重さをより痛感させる。

 2回1死、ジョンソンが甲斐に与えた唯一の四球を見逃してくれなかった。次打者の初球に二盗を決められ、2死三塁から高田の左前適時打で先制された。同点に追いついた直後の4回には釜元に右前適時打を献上した。

 再び同点の援護を得て迎えた5回も相手は“したたか”だった。先頭の真砂のセーフティーバントをジョンソンが一塁へ悪送球。犠打で1死二塁とされて、内川に左翼線への適時二塁打、松田宣の中犠飛と一つの失策が2失点につながる敗因となった。

 今季6戦5勝だったデーゲーム登板で5回4失点(自責2)。自身の連勝は4で止まった。「審判とか守備陣の乱れとかの要因で流れが傾かなかった。しっかりと捉えられた安打は1本ぐらいだったので、切り替えていきたい」と気丈に振る舞っても、佐々岡投手コーチは「自分のエラーからが始まって、あそこで踏ん張れなかった。防げるところだった」と手厳しかった。

 9連勝中だった土曜日の敗戦で、交流戦は1勝4敗。今季4度目の3連敗に、緒方監督は今季2度目の会見拒否をして、球団広報を通して「明日切り替えてしっかりやるだけ」と言葉を残した。

 振り返れば、1勝4敗1分けと完敗した昨秋の日本シリーズでも3失策のうち2つが失点に絡むなど、ミスを見逃してくれなかった。現在ソフトバンクは、交流戦無傷の5連勝でリーグ首位に立つ。悲願の日本一のためにも、第3戦で、秋での再戦を見据えた布石を打っておきたい。(河合 洋介)

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2019年6月9日のニュース